投打が見事にかみ合い、3カード連続勝ち越しに向け好スタートを切る

パ・リーグ インサイト

2018.6.1(金) 21:08

北海道日本ハムファイターズ・高梨投手(C)PLM
北海道日本ハムファイターズ・高梨投手(C)PLM

6月1日、札幌ドームで行われた北海道日本ハムと中日のカード初戦。5月31日の巨人戦では古巣相手に村田投手が好投を見せ、中田選手とレアード選手がふたりで全4打点を叩き出す活躍で白星を挙げ、敵地で行われた交流戦最初のカードを勝ち越しという形で終えている。

3カード連続の勝ち越しに向けて、重要な初戦のマウンドを任されたのは高梨投手。今シーズンはたびたび印象的な好投を披露している右腕は、本拠地に戻ってきて迎えたカード第1戦でも安定したピッチングを見せて中日打線を抑え込むことができるか。対する中日の先発は、柳投手である。

高梨投手は1回表に先頭打者の京田選手にいきなり三塁打を浴びるが、後続を断って無死3塁の大ピンチを切り抜ける。先制点を阻止したチームは直後の1回裏に無死2,3塁の大チャンスを作ると、1死から中田選手が左前適時打を放って1点を先行する。

早くも援護を受けた高梨投手だったが、2回表に2死から連続二塁打を浴びてあっという間に同点へと追い付かれてしまう。しかし、打線も直後の2回裏に無死1,3塁の好機を作ると、清水選手の適時二塁打で再度勝ち越しに成功。なおも無死2,3塁の大チャンスが続くと、ここで西川選手がきっちりとセンター前に弾き返して2点を追加する。

北海道日本ハムはなおも攻撃の手を緩めず、西川選手の通算200盗塁目となるスチールから大田選手の適時打と流れるような形でこの回4点目。なおも無死1塁の場面で近藤選手が右翼席に2ランを放ち、1死も奪われることなく6得点を奪って一気に試合の主導権を握ってみせた。

3回裏にも2死満塁から近藤選手が2点適時打を放ち、これでリードは8点に。大量援護を得た高梨投手は落ち着いた投球を見せ、中日打線に詰め寄る隙を与えず。6回表には無死1,2塁のピンチを背負ったが、後続を打ち取って無失点に抑えている。

高梨投手は100球を超えて迎えた8回もマウンドに上がったが、2死からソロ本塁打を浴びて2失点目を喫してしまう。それでもこの回をその1失点のみで投げきり、8回2失点の好投でマウンドを後にした。

8回裏には2死満塁から横尾選手がバックスクリーンにグランドスラムを叩き込み、打線は取りも取ったり13得点と大爆発。大量リードを背に登板した鍵谷投手が9回を締めくくり、北海道日本ハムが13対2で大勝を収めている。

先発の高梨投手は大量リードにも気を緩めることなく8回を2失点に抑え、リリーフ陣の多くに休養を与えると共に今季4勝目をマークしている。打線では1番の西川選手と2番の大田選手がそれぞれ3度出塁してチャンスメークの役割を十二分に果たし、ツーランを含む4打点を記録した近藤選手の活躍を呼び込んでいる。投打に多くの好材料が垣間見えた快勝で、北海道日本ハムがカード初戦を白星で飾った。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE