5月31日、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAと楽天の一戦。前日の試合は雨天で中止となり、両軍仕切り直しという形でこのカードの2戦目を迎える。
交流戦に入って心機一転を図りたかった楽天だったが、29日に行われた初戦では1点差に詰め寄った直後に大量失点を許してしまい、敗戦を喫している。この試合で勝利を収めて悪い流れを払しょくし、本拠地・楽天生命パークに戻ることができるか。
楽天の先発は岸投手だ。前回登板となった5月24日のオリックス戦では1失点完投勝利。ここまで防御率1.65という数字が示す通り、抜群の安定感を誇る右腕が先発するとあって、負けられない一戦となる。対する横浜DeNAの先発は、ルーキーの東投手である。
楽天は初回から1死3塁のチャンスを作ったものの、後続が倒れて得点は挙げられず。その後は岸投手と東投手がともに好投を披露し、試合は投手戦の様相を呈した。そんな中、試合が動いたのは4回表。2死走者なしから5番・ペゲーロ選手が豪快なスイングで捉えた打球は場外に消えていき、価値ある先制点をチームにもたらした。
その後も好投していた岸投手は6回裏に2ランを浴びて試合をひっくり返されるが、直後の7回表に岡島選手の適時打ですぐさま同点に。そして、8回表にはこの試合で3番に座った田中選手が値千金のソロを放ち、楽天が試合最終盤に勝ち越しに成功した。
再び援護点を受けた岸投手は力投を続け、1点リードを保ったまま9回のマウンドに。2死を奪って勝利まであと1人のところまでこぎつけるが、最後の最後で筒香選手にソロを浴び、試合は振り出しに。岸投手は次の打者を打ち取ってサヨナラは許さず、試合は延長戦に突入した。
楽天は続く10回表に2死満塁の大チャンスを作るが、嶋選手が倒れて絶好機を逃す。すると直後の10回裏に2番手の松井裕投手が山下選手にサヨナラ打を浴び、9回と10回という土壇場で1失点ずつを許して痛恨の黒星を喫した。
岸投手は9回3失点、126球の力投を見せたが、最後の最後に痛恨の一発を浴びて勝利目前で白星がスルリと手からこぼれ落ちる。打線ではクリーンアップに入ったペゲーロ選手と田中選手にそろって本塁打が飛び出すなど、試合前の時点で防御率1点台だった東投手から3点を奪ってみせたが、計10安打を放ちながらもう1本が出ずに相手を突き放し切れなかった。
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