5月31日、東京ドームで行われた巨人と北海道日本ハムのカード最終戦。30日の試合は上沢投手が3回8失点とまさかの大乱調で、打線は追い上げを見せたもののあと一歩及ばず、黒星を喫している。カード勝ち越しを決めて交流戦最初のカードを良い形で締めくくるため、1勝1敗で迎えた今日の試合は重要なものとなってくる。
北海道日本ハムの先発は村田投手だ。2007年ドラフトで巨人から1位指名を受けてプロ入りした村田投手。昨季の同カードでは5回1失点で涙のNPB初勝利を決めた。かつての本拠地・東京ドームでの一戦で、さらなる成長を示すことができるか。対する巨人の先発は、同じくドラフト1位のルーキー・鍬原投手である。
村田投手は1回裏に1点を失ったが、その後は粘りを見せて追加点を許さない。すると北海道日本ハム打線は3回表、1死満塁の絶好機から4番の中田選手がきっちりと犠飛を打ち上げて同点に追い付く。なおも2死1,2塁とチャンスが続くと、ここでレアード選手が適時二塁打を放って3対1。一気に2点の勝ち越しに成功した。
援護を受けた村田投手は古巣を相手に落ち着いたピッチングを続け、6回まで1失点に抑える見事なピッチングを披露。しかし、7回裏の先頭打者にソロを浴びて1点差に詰め寄られると、続く打者に四球を与えたところで交代が告げられる。勝利投手の権利を持ったままマウンドを降り、後続の投手に試合を託すことになった。
村田投手の後を受けた宮西投手は踏ん張って同点を許さず。直後の8回表、先頭の中田選手が、打った瞬間それと分かる豪快なソロを左翼席上段に叩き込んだ。そして2点リードの8回は石川直投手が無失点で切り抜け、9回は守護神のトンキン投手が3人で締めくくり、試合は4対2で北海道日本ハムが勝利を収めた。
先発の村田投手は、かつての本拠地・東京ドームを舞台に6回0/3を2失点と好投し、昨季に続いて古巣の巨人を相手に白星を飾った。打線では中田選手とレアード選手という中軸2人が全4打点をマークする活躍を見せ、投打がかみ合った戦いぶりを見せ、交流戦最初となる3連戦の勝ち越しを決めている。
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