幸先良く交流戦白星発進。セ・リーグ相手でも勢いは衰えず、4連勝を飾る

パ・リーグ インサイト

2018.5.29(火) 22:48

北海道日本ハムファイターズ・近藤健介選手(C)PLM
北海道日本ハムファイターズ・近藤健介選手(C)PLM

交流戦に入っても、勢いは健在だった。北海道日本ハムが29日、巨人に快勝し4連勝。先発のマルティネス投手が9回途中3失点で5勝目を挙げた。

今季4度目の完投は目前で消えたが、それでも先発投手として役割を果たした。「厳しい場面の登板にしてしまったけれど、抑えてくれてよかった」。9回無死1塁からの登板となった守護神のトンキン投手をねぎらった。

試合は両軍合わせて5本塁打の打撃戦。初回1死1塁、近藤選手が左翼へ2ランを放って先制すると、巨人は3回2死から坂本選手がバックスクリーン左へソロ。ともにリーグで打率.350という好成績を残す2人がアーチで見せ場を作った。巨人は亀井選手、ゲレーロ選手にも一発。だが、試合を決める一打は7回。2死2塁から、西川選手が右中間へ2ラン。鋭い弾道でスタンドへ突き刺さると、先発の山口投手はショックのあまりグラブで顏を覆った。

昨年はリーグ5位。投打の柱だった大谷選手が抜け、下馬評は高くなかったチームだが、気づけば昨年覇者・福岡ソフトバンクの上位で、埼玉西武と首位争いを繰り広げている。突出する成績を残している選手は少ないが、防御率1位の上沢投手、そしてこの日勝利したマルティネス投手が先発陣を引っ張り、近藤選手以外の3割打者はいないものの、すでに10本塁打を放っている恐怖の2番・大田選手、この日豪快な一撃を放った西川選手など、若い野手陣の存在も大きいだろう。

またこの日、2軍からもうれしいニュースが入った。打撃不振で前日の28日に2軍落ちしたドラフト1位の清宮選手がイースタン・埼玉西武戦で2本塁打を含む5打数4安打5打点と大暴れ。「結果は良かった。できるだけ早く(1軍に)行けるといいけど、1日1日を無駄にせず、やっていければいい」と、まずは2軍で結果を出していく考えだ。1軍では1本塁打を放ったものの打率.179。ファームからの出直しとなった形だが、腐らずにしっかりと結果を残してみせた。

交流戦初戦はパ・リーグが5勝1敗といきなり近年の強さを見せつけた。ペナントレースのカギを握るとされている18試合。短期間ではあるが、この3週間の各チームの戦いぶりにも注目していきたい。

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