次の対決はポストシーズン?「今週無安打に終わったのは忘れよう」
打者として出場したエンゼルス大谷翔平投手と、ヤンキース田中将大投手の27日(日本時間28日)のMLB初対戦は、3打席2打数無安打2三振と田中が大谷を封じ込んだ。
しかし、地元有力紙の「ニューヨーク・タイムズ」は、この3連戦で無安打に終わった大谷について「今週無安打に終わった事実は忘れようじゃないか」と、もしエンゼルスがポストシーズンに進出した際には、大谷がヤンキースにとってさらに強敵になると予想。「投手・大谷」と田中の対戦が、10月に実現する可能性を伝えた。
この試合、当初は大谷も投手として先発する予定だったが、ソーシア監督が回避。両者の投げ合いは幻に終わった。ヤンキースとエンゼルスは、お互いのホームでの試合を終え、今年のレギュラーシーズンでの対戦はもうない。従って大谷VS田中の対戦が今年再びあるとすれば、ポストシーズンで……ということになる。
気の早い話だが、今回の対戦を終えた時点で、東地区2位のヤンキースは、ワイルドカード争いでトップ。レッドソックスと激しい争いを繰り広げており、地区優勝を目指している。ワイルドカードは2位にマリナーズ(西地区2位)、エンゼルスは西地区3位、ワイルドカード争いでも3位につけており、ポストシーズン進出の可能性は十分ある。
大谷にはさらに伸びしろ、一発勝負で“化ける"可能性!?
仮にお互いにワイルドカード2位以内に入れば、ポストシーズンのワイルドカードゲームで、ヤンキースとエンゼルスは一発勝負の決戦に臨むことになる。田中と大谷との投げ合いになる可能性も当然あり、同紙は「97マイル(約156キロ)の直球と打者を困惑させるスプリット&スライダーを備えるオオタニは、ワイルドカードでの試合で破壊的な武器となることだろう」と、大谷がさらに“化ける"可能性に言及した。
そして同紙は、これだけのフィーバーの中で結果を出す大谷のメンタル面も高く評価。「彼はスポットライトに悩まされたりはしない。毎日それを受けながらプレーしているのだから」と、大舞台になるほど力を発揮するタイプだと分析した。
対して、田中は2015年のワイルドカードゲームでアストロズに0-3で敗れたものの、昨年はポストシーズンで圧巻の投球を続けてリーグ優勝決定シリーズ進出に大きく貢献。同紙は「ヤンキースはタナカが登板したエンゼルス戦は6戦全て勝利しているが、10月にオオタニと対決するときのようなノックアウトゲームでの緊張感のある試合は、その中で皆無である」と、10月には田中と大谷が熾烈な戦いを演じると予想した。
まずは両軍とも、ポストシーズンに進出することが先決ではあるが、NYタイムズの予想が当たれば、日本のファンにはたまらない真剣勝負が実現することになる。
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