【試合戦評】新戦力の3投手が好投。開幕戦に登板予定の岸投手の仕上がりも上々

パ・リーグ インサイト

2017.3.16(木) 00:00

昨日と同様、楽天対広島のオープン戦が静岡で行われた。楽天の先発は、今年、埼玉西武から移籍した岸投手。前回のヤクルト戦では、4回3失点と不本意な結果だっただけに、今日のピッチングに注目が集まる。

岸投手は序盤から直球、変化球ともに低めに制球し、打たせて取るピッチングを展開。4回表には、2死2塁のピンチを迎えるも、エルドレッド選手を遊ゴロに打ち取り、このピンチを凌ぐ。

7回表には、連打を浴びて無死1,2塁のピンチも、エルドレッド選手を三振、ペーニャ選手を中飛、下水流選手を三振に抑え込んだ。最終的に岸投手は、7回、89球を投げて無四球無失点の好投。すでに梨田監督が開幕投手と明言しているが、開幕に向けて順調な仕上がりを見せ、指揮官を安心させた。

2番手には、ルーキーの菅原投手がマウンドへ。制球に苦しむ場面が見られたが、9番の會澤選手を併殺に打ち取る。続く安部選手に三塁打を打たれ、2死3塁のピンチを迎えるも、2番・堂林選手から低めへのスライダーで空振り三振を奪い、1回を無失点に抑えた。

3番手には、新外国人選手のハーマン投手が登板。ハーマン投手も2死から安打と盗塁などでピンチを招くも、代打・石原選手を遊ゴロに打ち取り、1回無失点。ピンチにも動じず、きっちり試合を締めた。

なお、試合は3回裏の銀次選手の適時打、7回裏の足立選手のスクイズで挙げた2点を、新戦力の3選手の投手リレーで守り切った楽天が2対0で勝利を収めた。

岸投手、菅原投手、ハーマン投手と今年から新たに加わった戦力が揃って昨季セ・リーグ覇者の広島打線を無失点に抑えた。一方で、打撃陣は広島投手陣に対し、多くの好機を作るも、あと一本が出ず、苦しい展開になった。今日の試合では投手陣が好投しただけに、次の試合では、打線の奮起を促したいところだ。

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