大城滉二が値千金の勝ち越し打。最大4点差を逆転したオリックス、Aクラスまで0.5

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2018.5.25(金) 21:43

オリックス・バファローズ 大城滉二選手(C)PLM
オリックス・バファローズ 大城滉二選手(C)PLM

5月25日、オリックスと千葉ロッテのカード初戦は、ほっともっと神戸で行われた。オリックスの先発は今季初先発となる松葉投手。2014年には8勝、2016年には7勝を挙げながら、今季は1試合のみの登板で防御率13.50と苦しむ左腕。信頼を取り戻し、先発ローテーションの奪取のため、今回は大事な登板となる。

対する千葉ロッテの先発は涌井投手。昨夜の北海道日本ハム戦では、土壇場で驚異的な粘りを見せた末、延長12回裏に劇的サヨナラ勝利を飾った千葉ロッテ。熱戦を制した勢いそのまま、幕張のエースは好投を見せることができるか。

試合は初回から動いた。1回表、千葉ロッテの1番・荻野貴選手が安打で出塁し、犠打で1死2塁のチャンスを作ると、3番・中村選手が松葉投手の初球をさばいて適時二塁打。わずか8球で、千葉ロッテが先制に成功した。

3回表にも、先頭の荻野選手が安打を放ち、続く藤岡裕選手がきっちり犠打を決めて1回表と同じシチュエーションを作る。そして3番・中村選手が四球を選ぶと、4番・角中選手の適時打、5番・清田選手の犠飛、6番・井上選手の適時二塁打で一挙3得点。序盤でスコアを4対0とし、千葉ロッテが試合の主導権を握った。

しかし、試合中盤からオリックスが怒とうの反撃を開始する。まずは4回裏、ゴロで1点を返してスコアを1対4とすると、5回表に犠飛で再び4点差とされるものの、5回裏に先頭の安達選手、8番・大城選手が連打。犠打と四球で1死満塁の好機を演出したところで、2番・西野選手が涌井投手から走者一掃の適時三塁打を放つ。続く吉田正選手も犠飛を成功させ、ついにオリックスが5対5の同点に追い付いた。

そして6回裏、2死から7番・安達選手が安打と盗塁で好機を作ると、8番・大城選手が変化球をうまく拾って外野にはじき返す。2塁走者・安達選手が好スタートを切って生還し、これでスコアは6対5。試合終盤でオリックスが勝ち越し、この試合初となるリードを奪った。

その後も、7回裏に4番・ロメロ選手と5番・小谷野選手の連続適時打などで追加点を挙げたオリックスは、9対5と千葉ロッテを突き放す。4点を追う千葉ロッテは、最後の2イニングスで松永投手、益田投手が登板して無失点リレーをつなぎ、打線も好機を作るものの、4点差を詰めることはできず。

結局、オリックスと千葉ロッテのカード初戦は、試合序盤にリードを握られながらも、中盤で怒とうの逆転劇を演じたオリックスが9対5で勝利した。これで借金は1。3位・福岡ソフトバンクとのゲーム差は0.5まで縮まった。敗れた千葉ロッテは、良い形で加点したものの、先発の涌井投手が5回から突如崩れた。

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