【試合戦評】先発・釜田投手が順調な仕上がり。好機に中川選手が走者一掃打を放ち結果を残す

パ・リーグ インサイト

2017.3.15(水) 00:00

昨日の明石での試合に続き、本日は静岡で行われた楽天と広島のオープン戦。相手先発は、昨季セ・リーグで最多勝のタイトルを獲得した野村投手。楽天打線が好投手を相手に、どう得点を重ねていくかがポイントとなる。

しかし、注目された打線も野村投手を相手に好機を作るも決定打を生み出せず、5回無失点の投球を見せ付けられる。3回には、ドラフト3位ルーキー・田中選手らの連打で無死満塁の好機を作るも、3番・今江選手の痛恨の併殺打などで無得点に終わってしまう。

一方、楽天の先発・釜田投手は毎回のように得点圏に走者を背負いながらも、落ち着いて要所を締める投球で5回1失点。コーナーを丁寧に突く投球でまずまずの結果を残し、開幕に向けて順調な仕上がりを見せた。

試合は緊迫した展開が続いていく。両軍の投手陣が踏ん張り、2回の内野ゴロによる得点以降は全く点が入らず。中でも楽天の2番手としてマウンドに上がった戸村投手が2回を1安打無失点に抑えるなど、継投陣の好投が光る試合となった。

8回にはJX-ENEOSからドラフト指名を受けた高梨投手が登板。3安打を浴びて満塁のピンチを招くも、落ち着いてこの場面を切り抜け、無失点で凌いだ。

ルーキーの踏ん張りに応えたい打線は、8回裏、制球が定まらない相手投手を攻め立て、藤田選手の適時打で同点に。四球で好機を広げると、中川選手が満塁の走者を一掃する左越の3点適時二塁打を放ち、一気に勝ち越した。

そして9回は福山投手が登板し、危なげなく3者凡退。8回まで白熱の投手戦が繰り広げられたが、終盤の好機で確実に得点した楽天が逆転勝利を収めた。

打線が好投手相手に苦しんでいる中、投手陣の粘りが良い影響を与える結果となった。投手陣のこの踏ん張りが終盤の逆転劇を生んだことは間違いない。シーズン中においても投打がうまくかみ合った試合運びをしていけば、勝ち星の数もおのずと増えていくだろう。

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