恐怖の獅子打線、復活。12試合ぶりの2桁得点で獅子が鷹を圧倒

パ・リーグ インサイト

2018.5.24(木) 21:48

埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手(C)PLM
埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手(C)PLM

ヤフオクドームで行われた3位・福岡ソフトバンクと首位・埼玉西武の3連戦。五分で迎えたカード最終戦、福岡ソフトバンクの先発は中田投手だ。ここまで好不調の波が激しい投球が目立ったが、今日は安心感を与えられるような投球を見せたいところ。対する埼玉西武は、ウルフ投手が約1カ月ぶりに先発する。

試合が動いたのは2回表だった。2死から外崎選手が四球を選び、すかさず盗塁。甲斐選手の送球が乱れる間に3塁まで進塁する。ここで7番・森選手が適時打を放ってまずは埼玉西武が1点を先制した。

しかし福岡ソフトバンクがすかさず反撃。2回裏、5番・デスパイネ選手がバックスクリーンに叩き込む10号ソロをかっ飛ばしてまずは同点。さらに福田選手が安打で続き、盗塁を決める。ここで甲斐選手の適時打が飛び出して逆転に成功する。

3回裏にも福岡ソフトバンクが得点を重ねる。先頭の3番・中村晃選手が安打で出塁すると、続く4番・柳田選手が内角の変化球をフルスイングで捉えた。打球はあっという間に右翼席に突き刺さる11号2ランに。福岡ソフトバンクが4対1とリードを3点に広げた。

埼玉西武も試合の主導権は渡さない。4回表に2死1,2塁と好機を演出すると、まずは炭谷選手が右前に適時打を放つ。すると、続く金子一選手にも連続で適時打が生まれ、3対4の1点差に迫った。

4回裏にすぐさま福岡ソフトバンクが本多選手の適時打で再び点差を2点に広げると、援護を受けた中田投手も落ち着きを取り戻し、5回を投げて3失点とこれ以上の反撃を許さず。勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。

しかし、6回表に試合はまさかの展開を迎える。2死から8番・炭谷選手と9番・金子一選手の連打で1,3塁と好機を演出すると、秋山選手が右翼席に突き刺さる7号3ランを放って逆転に成功。好調・秋山選手が昨日の同点弾に続いて、今日は逆転弾を放って試合をひっくり返した。

この一発に奮起した打線は、7回表にも加点する。先頭の3番・浅村選手が二塁打で出塁すると、続く4番・山川選手が適時二塁打を放ってまずは1点。続く栗山選手にも適時三塁打が生まれてもう1点を追加、1死から森選手も適時二塁打を放ちさらに1点を加えた。この回一挙3点を奪った埼玉西武が9回表にも炭谷選手と秋山選手、源田選手の適時打でさらに3点を加えた埼玉西武が12対5で大勝した。

勝利した埼玉西武は、約3週間ぶりのカード勝ち越し。3位・福岡ソフトバンクとの敵地での重要なカードを勝ち越せたことは何よりも大きく、打線に勢いが戻った今、このままの勢いで勝利を重ねていきたい。敗れた福岡ソフトバンクは、救援陣が誤算だった。

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