リーグトップの防御率1.18をマーク
防御率リーグトップの日本ハム・上沢直之投手が23日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)で2試合連続完封勝利を飾った。9回表無死降雨コールドとなったが8回5安打無失点の好投で今季5勝目。防御率も1.39から1.18とさらに下げた。
直球の最速は146キロを計測し変化球ともに抜群のコントロールで、4連勝と波に乗るロッテ打線に立ちふさがった。「プロに入って、こんな雨の中で投げたことはなかった」と言う上沢。
4回1死から藤岡裕、中村の連打も角中を三ゴロ。清田に左中間へ痛打されたが、中堅・西川がダイビングキャッチの美技でピンチをしのいだ。「今日はあのプレーが全て。あれは絶対点が入っていた。(雨で打球も)見ずらかったはず」と味方の好守を絶賛した。
雨が激しくなり、8回裏にはマウンドに土を入れた。水が浮いてくる悪コンデション。先頭・鈴木に左中間三塁打を浴びたが、続く代打・ドミンゲスをナックルカーブで空振り三振。代打・平沢を歩かせたが、荻野貴をスライダーで見逃し三振、藤岡裕は左飛に打ち取りスコアボートに「0」を並べた。
肘の手術で1年を棒に振った2016年を挟んで、2014年から8勝、5勝、4勝と年々勝ち星を減らしてきたが、交流戦前に早くも5勝と成長は著しい。栗山監督も「昨年、後半から兆しが見えていた。嬉しい成長の仕方をしている」と目を細める。
ここまで抜群の安定感を見せる右腕だが「チームを背負ってはいません。出来ることをやっているだけ。自分が出せる力を出して、やれればいい」と慢心することはなかった。
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