【試合戦評】オリックスが巨人に快勝。特に目立った投手陣の1安打完封リレー

パ・リーグ インサイト

2017.3.11(土) 00:00

3月11日にほっと神戸でオリックス対巨人のオープン戦が行われた。両軍とも主力、中堅、若手をバランスよく打線に組み込み、チーム内競争を促したい両監督の意図が見られた。また、東日本大震災から6年が経った今日、試合前に両チームの選手やスタッフ、観客による黙とうが行われた。

先発マウンドに上がったオリックス・コーク投手は、手元で動くツーシームと切れ味鋭いスライダーを武器に5回を45球でまとめる省エネピッチングを披露。巨人打線を相手に無安打無四球に抑えるなど、メジャー通算407試合登板の実力を如何なく発揮した。さらに、奪った15個のアウトのうち、11のアウトがゴロアウトと、打たせて取る自らの持ち味を首脳陣に存分にアピール。開幕ローテーション入りへ大きく前進した。

2番手で登板した西投手も1安打を許したものの、3回を無失点。特に高めへの力強い直球でファウルを打たせるシーンが目立ち、投手に有利なカウントで勝負ができていた。また、3番手で登板したセットアッパー候補のヘルメン投手は最終回のマウンドに上がり、被安打0、2奪三振と、巨人打線に思うような攻撃をさせず、こちらも首脳陣へ絶好のアピールとなった。

打者では、開幕スタメンマスクを目指す若月選手がバッティングで存在感を示した。4回裏には、満塁の場面で去年まで北海道日本ハムに在籍していた吉川光投手から外野の頭を越える走者一掃の適時二塁打。6回裏には、巨人のセットアッパー・山口投手から適時打を放ち、2安打、4打点の大活躍を見せた。

オープン戦初出場となった武田選手は、昨年のオフに行われた「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」に出場し、5割近い打率を残すなど、開幕スタメン入りへ期待がかかっている。今試合では、4打数2安打のマルチヒットを記録するなど、外野のポジション争いで1歩リードを印象付ける好結果となった。

投打が噛み合ったオリックスは6対0で勝利を収め、オープン戦2連勝となった。今回の選手たちの活躍により開幕ローテーション争い、開幕スタメン争いはさらに激化する形となった。今後も出てくるであろうオリックスの新戦力にも注目していきたい。

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