好調後藤の敬遠も「考えた」 鷹・藤本監督が守護神に託した“勝負”の思惑

2022.4.7(木) 08:10 Full-Count 福谷佑介
福岡ソフトバンク・藤本博史監督※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)
福岡ソフトバンク・藤本博史監督※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

9回に追いつきながらも、延長10回に森が勝ち越し点を献上

■オリックス 3ー1 福岡ソフトバンク(6日・PayPayドーム)

 福岡ソフトバンクの開幕からの連勝が8で止まった。6日にPayPayドームで行われたオリックス戦。1点ビハインドの9回2死一、三塁で、上林が適時打を放って追いついたものの、延長10回に守護神の森が後藤に適時三塁打を浴びて決勝点を献上。今季9試合目にして初黒星を喫した。

 勝負の分かれ目となったのは延長10回だった。9回に代打・上林の適時打で追いつき、延長へともつれ込んだ。だが、今季ここまで既に6セーブをマークしている守護神が、痛い勝ち越し点を奪われた。2死二塁で後藤に浅めの守備位置をとっていた中堅の頭上を越えていく適時三塁打。さらに、続く宜保にも右前適時打を許して2点を勝ち越された。

 この回、森は先頭の福田に中前安打を浴びて出塁を許す。頓宮の犠打で走者が二塁へ進み、続く山足は空振り三振に仕留めて、2死二塁となった。ここでオリックスベンチは佐野皓の代打に後藤を起用。福岡ソフトバンクサイドは森山投手コーチがマウンドに向かい、ベンチの思惑を伝えた。

敬遠も「考えた」という後藤と福岡ソフトバンクベンチはなぜ勝負した?

 試合後、藤本監督は今季ここまで好調の後藤を敬遠し歩かせることも「考えたけどね」という。後藤との勝負を避けて一塁を埋め、後続と勝負することも選択肢にはあった。ただ、導き出した結論は後藤との“勝負”だった。

 後藤に続くのは代走で途中出場していた宜保。今季はまだ打席には立っていなかった。ただ、藤本監督は言う。「宜保のところにいっても、代打で太田かラベロが出てくるだろうから、後藤と勝負した方がいい。本人も気持ちが入っていた。太田とか出てこられたら嫌だなと。逆方向というのも考えた」。宜保を迎えても、間違いなくオリックスベンチは代打を送ってくるはず。それならば、後藤との勝負でいいと判断した。

 森山コーチがマウンドに向かったのも“勝負”というベンチの意志を明確にバッテリー、選手たちに伝えるため。「僕の中では勝負だったし『思い切っていけ』と伝えた」。結果的には森が決勝打を許すことになったが、指揮官は「気にしていない。ここまでいいピッチングしていた。(今日も)悪いピッチングじゃない。打ったバッターを褒めるしかない」と、相手を称えていた。

 開幕から続いていた連勝は8でストップしたが、藤本監督は「気にしていないですよ。9回の粘りは明日に繋がると思う。9回追いついてこういう試合は取りたいですよね。悔しいけど、明日から出直しという形で頑張っていくだけですね」とサバサバとしたものだった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

記事提供:Full-Count

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