十亀剣が6回9安打1失点の粘投。岡田雅利の決勝打で埼玉西武が福岡ソフトバンクを下す

パ・リーグ インサイト

2018.5.23(水) 21:23

埼玉西武ライオンズ・岡田雅利選手(C)PLM
埼玉西武ライオンズ・岡田雅利選手(C)PLM

5月23日、ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクと埼玉西武のカード2戦目。昨日は、先発の攝津投手が5回無失点と好投した福岡ソフトバンクが、試合中盤までのリードを守り切って勝利、カード初戦をものにした。今日先発マウンドに上がるのは福岡ソフトバンクが石川投手、埼玉西武が十亀投手である。

石川投手は現在自身4連勝中。特に埼玉西武に対して抜群の相性を誇り、3試合に登板し失点はわずか1。今日も相性の良さを発揮し、チームの勝ち頭として勝利を呼び込めるか。一方の十亀投手は勝ち星にこそ恵まれていないが、5月の月間防御率0.89と、試合を作る投球はできている。打線に元気がなく、連敗中のチームに勝ち星をもたらしたい。

試合は初回から動いた。1回裏、福岡ソフトバンクが2死1,3塁と好機を作ると、十亀投手の暴投で3塁走者が生還。意外な形で福岡ソフトバンクが先制点を奪った。

その後は両軍ともに再三の好機を作るものの、両先発の粘りによって追加点を挙げられないもどかしい展開が続く。再び試合が動いたのは5回表。1死から埼玉西武の1番・秋山選手が5月6日以来の6号同点弾を放つ。スコアは1対1となり、埼玉西武が試合を振り出しに戻した。

さらに6回表も、1死から6番・外崎選手が二塁打を放つと、2死3塁となってから8番・岡田選手が体勢を崩されながらも、外角の球を打ち返して値千金の勝ち越し打。試合中盤で埼玉西武が逆転し、「鬼門」ヤフオクドームでリードを奪うことに成功する。

埼玉西武の1点リードで迎えた試合終盤、両チームともに継投策へ入っていく。何とか反撃したい福岡ソフトバンク打線だったが、埼玉西武投手陣を打ち崩せず。最後は増田投手が9回裏を締め、2対1のまま試合終了。互いに得点機を作った試合だったが、6回の好機をものにした埼玉西武が辛くも勝利を収めた。

埼玉西武の先発・十亀投手は6回119球、被安打9と苦しい投球となったが、結局失点は暴投による1点のみ。要所を締める投球で5月3日以来となる3勝目をマークした。1点差で敗れた福岡ソフトバンクは2度満塁の得点機があったもののいずれも生かすことができず。9残塁を喫し、苦い敗戦となった。

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