今年は球場で思い出をたくさん作ろう!「“正しい衛生対策で”スポーツとエンタメを楽しもう!フォーラム」が開催

パ・リーグ インサイト

2022.4.1(金) 07:00

「“正しい衛生対策で”スポーツとエンタメを楽しもう!フォーラム」開催中の様子
「“正しい衛生対策で”スポーツとエンタメを楽しもう!フォーラム」開催中の様子

 2022年シーズンのプロ野球開幕を2日後に控えた3月23日、品川ザ・グランドホールにて「“正しい衛生対策で”スポーツとエンタメを楽しもう!フォーラム」が開催された。

 このイベントは、コロナ禍でもプロ野球ファンに野球を楽しんでほしいと考えるパシフィックリーグマーケティングとスポーツ・エンタメ界への広報支援活動を行っている「スポーツ&エンタメの感動の輪を広げようプロジェクト」、そしてそのプロジェクトを支援している日本MA-T(エム・エー・ティー)工業会の共同企画。最新の衛生対策を学び、正しい知識を身に付けることで安心して会場やスタジアムで楽しんでもらうことを目的としたイベントだ。

 プロ野球OB選手らによる今季のプロ野球の注目ポイントや順位予想、各球団代表者による「スタジアム自慢プレゼン大会!」、衛生対策の専門家によるコロナ禍でイベントに参加する際の注意点の解説など、内容は盛りだくさん。有観客での開催と同時にオンラインライブ配信も行われたイベントの様子をレポートしていく。

【登壇者】
里崎智也(千葉ロッテマリーンズOB)、五十嵐亮太(福岡ソフトバンクホークスOB)、猪狩ともか(仮面女子)、川端克宜(一般社団法人日本MA-T工業会 代表理事)、國島広之(聖マリアンナ医科大学教授)、阪井丘芳(大阪大学大学院歯学研究科教授)、園部健二(パシフィックリーグマーケティング株式会社執行役員)ほか
【MC】袴田彩会

コロナ禍で失われた球場での感動や興奮、一体感をもう一度

パシフィックリーグマーケティング 園部健二氏、日本MA-T工業会 川端克宜さん
パシフィックリーグマーケティング 園部健二氏、日本MA-T工業会 川端克宜さん

 イベント冒頭に、パシフィックリーグマーケティングと「スポーツ&エンタメの感動の輪を広げようプロジェクト」の新たな共同プロジェクトの発表が行われた。その名も「パ・リーグ6球団感動の輪を広げようプロジェクト」。球場での応援と感動、パンデミック前の球場の姿を取り戻すため、安心安全の野球観戦の普及・啓蒙と共に各地での特別試合の開催やチケットプレゼントキャンペーンなどさまざまな活動を行っていくという。

 さらに、「スポーツ&エンタメの感動の輪を広げようプロジェクト」を支援する日本MA-T工業会がパシフィックリーグマーケティング公式衛生パートナーとして衛生対策のサポートを行うことを発表した。

 パシフィックリーグマーケティング株式会社 執行役員 園部健二氏は「今年は極力制限が少ない形で野球観戦を楽しんでいただきたいと考えている。たくさんの人が集まる球場で観戦をすることは本当に大丈夫なのか?という不安点に対して、衛生対策のプロフェッショナルである日本MA-T工業会の方々と取り組み、安心安全にスタジアム観戦ができる環境を作っていきたい」と意気込みを語った。

里崎智也さん、五十嵐亮太さん
里崎智也さん、五十嵐亮太さん

 いよいよイベントは本題に。第一部としてトークショーが開催され、スポーツ・野球界から里崎智也さん、五十嵐亮太さん、エンタメ界からはアイドルグループ仮面女子の猪狩ともかさんが登場。里崎さんの現役時代のユニフォームを掲げるファンなど、スペシャルゲストの登場に会場の熱気が上がる。

 まずは里崎さん、五十嵐さんによるパ・リーグ今季注目の選手の紹介。2人が選出した注目選手をまとめたVTRを見ながらテンポよく紹介、解説していく。

【注目選手】
北海道日本ハム:北山亘基 投手
東北楽天:安田悠馬 選手
埼玉西武:隅田知一郎 投手
千葉ロッテ:山口航輝 選手
オリックス:山崎颯一郎 投手
福岡ソフトバンク:田中正義 投手

 里崎さんは選出した北海道日本ハム・北山投手について「本当にドラフト8位かよ!? ってほどのストレートの力強さとフォークボールの落差がある」と評価し、新人王の可能性も示唆。五十嵐さんは福岡ソフトバンク・田中投手について「何よりも真っ直ぐが魅力の選手。早くケガから復帰し一軍で先発する姿をみたい」とエールを送ると、埼玉西武ファンを公言する猪狩さんは、選出された隅田選手について「ドラフト1位の隅田投手には球界のエースになるような選手になってほしい」と期待を寄せた。

 続いてパ・リーグ順位予想を発表。予想順位がスクリーンに映し出されると、会場にいる各球団のファンからさまざまなリアクションが。

スクリーンに映し出される予想順位
スクリーンに映し出される予想順位

 里崎さん、五十嵐さん2人とも千葉ロッテを優勝候補に。里崎さんはどこのチームが優勝してもおかしくないとしたうえで「レアード選手とマーティン選手が最後まで離脱しないことが絶対条件。それができればいけます!」と力強く解説。五十嵐さんは「ロッテは井口監督のやりたい野球がチームに完全に浸透していて、選手が理解しているので進む方向が明確。優勝する可能性が高い」と解説した。

MC・袴田彩会さん、猪狩ともかさん
MC・袴田彩会さん、猪狩ともかさん

 続いてパ・リーグ6球団の本拠地球場の観戦の楽しみ方を紹介していく「スタジアム自慢プレゼン大会!」へ。各球団の代表者が登場し(東北楽天、福岡ソフトバンクはリモートでの参加)、1枚の画像と2分の制限時間の中で今季の注目ポイント、本拠地の魅力などを伝えていく。6球団それぞれのプレゼンを聞いていると、球場での観戦体験を思い出しワクワクするような内容で、早く球場に観戦に行きたい!と思った方は少なくないはず。

 現在、パ・リーグ6球団感動の輪を広げようプロジェクトでは「みんなで球場へ行こう!観戦チケットプレゼントキャンペーン」を実施中(第一弾は2022年4月13日まで)。詳細はこちら

球団代表者によるプレゼン中の様子
球団代表者によるプレゼン中の様子

 最後は、スポーツ・エンタメを楽しむための正しい衛生対策についてのパネルディスカッション。川端克宜さん(一般社団法人 日本MA-T工業会 代表理事)、國島広之さん(聖マリアンナ医科大学 教授)、阪井丘芳さん(大阪大学 大学院歯学研究科 教授)の3名がパネリストとして登場。安心してスポーツやエンタメを会場やスタジアムで楽しむにはどのようなところに気を付ければいいのか、学びながら考えていく。

 聖マリアンナ医科大学の國島広之さんは「やはり手指衛生がとても大切で、しっかり対策をしていれば、コロナも半分から3分の1ほどリスクが下がる」と説く。「手指衛生に加え対人距離を保つなどの行動は、運転中のシートベルトと同じ。高速道路で距離を保って、シートベルトをして保険に入って安全な車に乗る。このようにリスクをどんどん下げて、コロナ禍でも試合や公演ができるようにうまく付き合っていくことが必要」と話した。

パネルディスカッション中の様子
パネルディスカッション中の様子

 来場者からの質問では、「球場の飲食売店で購入した後の調味料についてです。共用で使う調味料は衛生的に良くないのでしょうか?」との質問には「きちんと手指を消毒した上で使用するのは大丈夫です」と回答。また大阪大学大学院歯学研究科の阪井丘芳さんは口腔衛生の大切さをスライドを使用し解説。「声を出して応援したくなりますが、マスクをつけてどのくらいまでならば声出しできますか。応援は我慢するしかないのでしょうか?」との質問には「スポーツ観戦で大声を出したいところですが……今はまだ拍手の応援をメインにしていただいたほうがいいかなと思います」と回答した。

 2年間さまざまな制限の中でなんとか運営を続けてきたプロ野球。今シーズンは3年ぶりに観客数上限がなく試合が実施されるスタートとなった。コロナ禍だからできない、ではなくコロナ禍の中でどう楽しむかに移行してきた今、正しい知識と行動で野球観戦も楽しんでいきたい。これまでの日常を少しずつ取り戻し、感動や興奮、一体感溢れるパンデミック以前の球場の姿で観戦できる日が来ることを願うばかりだ。

文・池田紗里

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