5月23日、楽天生命パークで行われた楽天とオリックスのカード2戦目。前夜の初戦では先発のアルバース投手が8回無失点の快投を見せ、打線も16安打10得点と爆発したオリックスが大勝を収めた。今日の先発は楽天が美馬投手、オリックスが金子千尋投手と、ともに実績がある右腕ながら今季未勝利と苦しんでいる。悪い流れから脱するのはどちらか。
試合は初回からいきなり動いた。1回表、オリックスの1番・宮崎選手が二塁打を放ち、犠打で1死3塁のチャンスとなると、ここで3番・吉田正選手が、美馬投手の2球目をはじき返す。内野正面への当たりとなったが、その打球を二塁手・銀次選手が痛恨の後逸。この間に3塁走者が生還し、オリックスが1点を先制した。
このまま激しい試合が展開されるかと思われたが、その後は美馬投手も立ち直り、追加点を許さない。好調に立ち上がった金子千尋投手もほとんどピンチを招くこともなく、試合中盤は投手戦が繰り広げられた。
再び試合が動いたのは5回。まずはオリックスが、宮﨑選手の第1号ソロで追加点を挙げる。その裏、楽天が2死1,2塁から敵失で1点を返すも、その後のチャンスを生かせず同点に追い付くことはできなかった。オリックス1点リードの2対1で、試合は終盤を迎える。
楽天の先発・美馬投手は6回2失点でマウンドを降り、その後の7回表は青山投手が登板。1死2塁と得点圏に走者を背負ったところで高梨投手にスイッチし、慎重に継投をつないだものの、痛恨のパスボールでオリックスが追加点。スコアは3対1となった。
楽天は7回裏、先頭の内田選手の本塁打で1点を返すが、反撃はそこまで。最終的には、9回表に2番・福田選手の適時打と敵失でリードを広げたオリックスが5対2で勝利した。
打線が9安打を放ち、着実に加点したオリックスが、2戦目にして楽天とのカード勝ち越しを決めた。先発の金子千尋投手は、6回2安打1失点で今季初勝利。敗れた楽天は打線が4安打に抑え込まれ、バッテリー間の連携を含む守備でも精彩を欠いた。
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