【試合戦評】侍ジャパンが価値ある連勝。接戦制し2次ラウンド進出へ大きく前進

パ・リーグ インサイト

2017.3.8(水) 00:00

第4回ワールド・ベースボール・クラシック2017(以下WBC)の初戦となった昨夜のゲームを制し、2次ラウンド進出へ一歩前進した侍ジャパン。今日の相手は対戦成績で勝ち越しているとは言え、2004年のアテネで苦しめられた相手、オーストラリア。決して油断はできない。

侍ジャパンの先発は、巨人のエース・菅野投手。初回は無失点で抑えるも、2回にソロ本塁打を浴びて1失点。その後は3回、4回と立ち直りを見せて無失点に抑える投球を見せる。

菅野投手の力投に応えるべく、打線が奮起したいところだったが、初回に生み出した好機を逃すと、2回から4回まで3イニングス連続3者凡退に抑え込まれる。しかし、相手先発・アサートン投手の球数が50球を超えた5回表、先頭の坂本選手が二塁打で出塁し、鈴木選手が安打で続き無死1,3塁に。ここで打席に立った昨夜のヒーロー・松田選手が犠飛を放ち、苦しみながらも試合を振り出しに戻す。

同点に追い付いてもらった後の菅野投手の5回裏の投球。先頭を死球で出してしまい、1死後に安打を許したところが球数制限を超える66球となり、中日の岡田投手にスイッチ。その岡田投手が1番打者に四球を許し、1死満塁に。しかし、この大きなピンチでも落ち着いた表情で投げ続ける岡田投手が、2番・ベレスフォード選手を併殺に打ち取り、ピンチ脱出。これ以上ない投球でチームを救う。

6回は共に無得点に終わり、1対1の同点で迎えた7回表。先頭の5番・中田選手がマウンドに上がったばかりの3番手・ウィリアムズ投手をたたき、初球の変化球を左翼席へ。価値ある一発で勝ち越しに成功する。さらに8回表には、2死から青木選手が四球で出塁し、4番・筒同選手が右翼席に突き刺す2ラン。4対1と終盤に非常に大きな3点が入る。

その後は宮西投手、牧田投手のパ・リーグ投手リレーで無失点に封じ、4対1で逆転勝利。接戦を制して連勝を飾り、2次ラウンド進出へ大きく前進する勝利となった。

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