読めないハムの継投策に「どんな投手が来ても打てばいい」
シーズン開幕を翌日に控えた24日、福岡ソフトバンクはPayPayドームで最終調整した。全体練習後、藤本博史監督が報道陣の取材に対応。「すっきりしました」と、ずっと悩んでいた3つのポジションについて開幕メンバーを公表した。
藤本監督が最後まで悩んでいたのは遊撃、三塁、中堅の3ポジション。春季キャンプから競争をテーマに競わせてきたが、遊撃に今宮健太、三塁に松田宣浩、中堅に上林誠知を起用することを明言し、その理由を次のように語った。
「(今宮とショートを競った)ガルビスはコロナ禍で来日が遅れて、調整遅れというところ。状態が上がってから考えていく。松田は一番絶好調。競争に勝ったということ。野村勇もしっかり打ってくれたけど、いろんなところで使えるからね。リチャードは結果が出なかった。ちょっと寂しい感じかな。上林は競っている中でオープン戦の打率が一番だった。左投手も打ってもらわないと困るけどね」
藤本監督は、自らに託された世代交代というテーマに相反するという意見が出ることも承知の上で「ベンチメンバーは若返っている。1年間、試合の中で世代交代ができればいい」と見据えた。
北海道日本ハムの新庄監督は開幕カードに関して「遊ばせてもらう」と発表したが、ビッグボス流の挑発にも「どうぞ遊んでもらっていいですよ。こっちは真剣にいきますから。相手を見て野球するわけじゃない」と相手にしない。
23日に発表された北海道日本ハムの先発・北山に関して「1イニングしか投げないで、2イニング目から伊藤大海とかの先発投手が来る可能性もあるし、細かな継投で来る可能性もある。どんな投手が来ても打てばいいんですよ」と言う。藤本ホークスの船出となる開幕戦で、どんな戦いを見せるのか――。25日、いよいよ熱いシーズンの火ぶたが切って落とされる。
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