頭を悩ませる藤本監督「固まっていないのはセンター、ショート、サード」
■福岡ソフトバンク 4ー4 広島(オープン戦・19日・PayPayドーム)
開幕まであと1週間を切り、オープン戦も残すところ、あと1試合。チームの陣容が見えてくる時期だが、リーグ優勝奪還を目指す福岡ソフトバンクの“形”がなかなか見えてこない。頭を悩ませる藤本博史監督も「固まっていないのはセンター、ショート、サードですね」と明かす。
19日に行われた広島とのオープン戦。途中出場だった松田宣浩内野手が2打席連続の二塁打で結果を残し、上林誠知外野手も4回に左前への2点適時打を放った。ドラフト4位ルーキーの野村勇内野手は3三振を喫した一方でソロ本塁打。アピールする選手こそいるものの、20日の広島戦を残した段階になっても、開幕スタメンは固まってこない。
期待の新助っ人ガルビスの状態も気がかり。この日は4打席3三振。森下の緩いカーブをはじめ変化球にタイミングが合っておらず、バットが空を斬っていた。オープン戦は4試合で11打数1安打、三振は7つを数える。藤本監督も「心配ですね。タイミング合ってないですね。変化球がほとんどバットに当たってないんでね」と心配顔だ。
サードはリチャードの状態が良くない一方で、ベテラン松田の調子が上向き。ショートは今宮がその座を狙っており、ガルビスの状態次第か。センターは上林、佐藤直、牧原大が争うが決め手に欠き、相手投手の左右によって起用するプランもある。松田はファースト、牧原大はセカンドの可能性もあり、そこも流動的。ここまで開幕オーダーが見えてこないシーズンも珍しい。
「実戦が足りないんだったら由宇で出てもいいんじゃないかな」。藤本監督は、オープン戦で4試合しか出場していないガルビスが22日からの広島との2軍戦に出場する可能性も示す。さらに「何人か由宇に行ってもらう人もいる。開幕スタメンも見据えてのこと」と語り、開幕1軍とスタメンを伺うメンバーもこの2軍戦に出場させる考えもある。
なかなか定まらない福岡ソフトバンクの開幕スタメン。オープン戦を終えても、2軍戦でまさかの“延長戦”に突入する可能性も出てきた。誰か、栄えあるスタメンの座を掴むのか。争いはまだ続いていきそうだ。
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