千賀のここまでの調整を見て決断「球の質が違う」
福岡ソフトバンクの藤本博史監督が15日、千賀滉大投手を開幕投手に指名したと発表した。指揮官は「決めました。選手にも伝えました。千賀でいきたいと思います」と明らかにした。千賀の開幕投手は3年ぶり3度目。3月25日、ビッグボス新庄剛志監督率いる北海道日本ハムを返り討ちにする。
紛れもないチームのエースとして君臨する千賀。藤本監督は右腕に開幕投手を託した理由として「143分の1かもしれないけど、チームで信頼される投手が投げるべき」と説明。キャンプ初日から順調に調整を続ける千賀の姿を見て「元気だな、と。球の質が違うなと、第1クールの終わりくらいには決めていました」と大役を任せることを決めたという。
千賀本人には第3クールの2日目に伝えたという。ホテルの自室に呼んで伝えるといったものはなく「立ち話で伝えました」という。千賀自身は「任せてください」と応じ、藤本監督は「『よろしくお願いします』と。頼もしかったですね」と、堂々としたエースの姿に信頼を深めた様子だった。
「当然、緊張感のある中で投げますが、大舞台を踏んできているので、ドシっと構えて投球してくれると思う。完封してほしいですね。ただの1試合ではなく、されど1試合。なんとしても勝ちたいですね」と語る藤本監督。開幕2カード目の初戦には、開幕投手の候補の1人として思い描いていた石川柊太投手に託す予定。「新庄監督が盛り上げてくれていますけど、我々は勝ちにこだわった野球をしたい」と語っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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