ハイレベルな左腕対決を制し、新人が7回無失点で投げ勝つ

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2018.5.20(日) 15:56

オリックス・バファローズ 田嶋大樹投手(C)PLM
オリックス・バファローズ 田嶋大樹投手(C)PLM

ほっともっと神戸で行われたオリックスと埼玉西武の2連戦最終戦。昨日は多和田投手の完封に加え7得点と、投打のかみ合った埼玉西武が連敗を止める勝利を収めている。連勝を狙う埼玉西武の先発・榎田投手は、開幕から負けなしの4連勝中。登板全試合でQSを記録する安定感で自己最多となる5勝目を狙う。

対するオリックスの先発は田嶋投手。埼玉西武と初めて相対した4月7日の試合では、4回途中6失点とプロの洗礼を浴びる登板になった。5月は防御率2点台、11イニングスを投げて11奪三振と確かな成長を見せているだけに、今日は雪辱を果たしたいところだ。

試合は初回から動きを見せる。1回裏、先頭の宮崎選手が死球で出塁すると、続く2番・山足選手の安打で得点圏に走者を進める。その後、1死1,2塁となってから、4番・ロメロ選手が左前に適時打を運び1点を先制。主砲の5試合ぶりとなる打点で、オリックスが先手を取った。

先制点をもらったオリックスの先発・田嶋投手は、安定した投球で埼玉西武打線を寄せ付けず。1イニングに2人以上の走者を許さず、3塁を踏ませない投球で7回を無失点に抑える。一方、ルーキーの好投に応えたい打線は、埼玉西武・榎田投手にほん弄され2回から5回までわずか1安打に抑えられてしまう。しかし、6回に4番・ロメロ選手が待望の追加点となる8号ソロを放ち、7回を終えて2対0とオリックスのペースで試合が進む。

8回表、逃げ切りを図るオリックスはマウンドに山本投手を送る。ここ2試合失点が続いている山本投手に対し、埼玉西武は1番・秋山選手の二塁打、続く源田選手の四球で1死1,2塁と攻め立てるも、3番・浅村選手が併殺打に倒れ、得点ならず。するとその裏、オリックスは埼玉西武の2番手・ヒース投手に対して5番・小谷野選手に適時打が出て1点を追加。オリックスが3対0として試合は9回に突入する。

9回表、オリックスは守護神・増井投手にマウンドを託す。増井投手は先頭の4番・山川選手に四球を許しながらも、続く森選手を三振、6番・外崎選手を併殺打に打ち取って試合を締めくくった。

3投手のリレーで埼玉西武打線を完封したオリックスが、昨日の借りを返す勝利を飾った。先発・田嶋投手は7回109球を投げて被安打4、無失点と完璧な投球で今季5勝目。さらに4番・ロメロ選手が本塁打を含む2打点と、投打の主役がしっかりと役割を果たした。

対する埼玉西武は、オリックス投手陣の前に得点を奪うことができず。終盤の好機にも2本の併殺打と打線が反撃を抑え込まれた。

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