5月18日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと福岡ソフトバンクの3連戦初戦。今季の対戦成績は福岡ソフトバンクが4戦4勝。このまま負け続けるわけにはいかない千葉ロッテは、ここまで3勝を挙げているエース・涌井投手に先発のマウンドを託す。対する福岡ソフトバンクの先発は東浜投手だ。
1回表、2死から3番・柳田選手が自己最長の22試合連続安打となる右安打で出塁し、すかさず盗塁を決めて好機を作ると、続くデスパイネ選手が技ありの中前適時打。福岡ソフトバンクが涌井投手の立ち上がりを攻め、1点を先制する。
しかし直後の1回裏、千葉ロッテが反撃。先頭の荻野貴選手が安打、1死から3番・中村選手が四球を選び、2死1,2塁から打席に入った5番・清田選手が右前適時打を放つ。敵失策もあって2得点を奪い、千葉ロッテがすぐさま2対1と逆転した。
福岡ソフトバンクも負けてはいない。2回表、2死2塁から1番・中村晃選手が同点の左中適時二塁打を放って、2対2とすぐさま試合を振り出しに戻す。投げ合いが予想された試合は、両先発とも立ち上がりに付け込まれ、序盤から点を取り合う展開に。
3回と4回は静かな展開となったが、再び試合を動かしたのは千葉ロッテだった。5回裏、先頭の藤岡裕選手が安打で出塁すると、続く中村選手が三塁線を破る適時二塁打。1塁走者・藤岡裕選手の好走塁もあって、千葉ロッテが3対2と試合中盤で勝ち越す。
千葉ロッテの先発・涌井投手は立ち上がりに2点を失ったものの、以降は要所を締める投球で結果的に7回を2失点にまとめる好投。対する福岡ソフトバンク・東浜投手も苦しみながら7回3失点の粘りの投球を見せ、3対2と千葉ロッテ1点リードのまま試合は終盤の攻防へ。
千葉ロッテは8回表、大谷投手がマウンドに上がる。2死2塁で6番・福田選手に安打を浴びて大ピンチを迎えるが、右翼手・加藤選手がバックホームで魅せて本塁生還を許さなかった。対する福岡ソフトバンクは東浜投手が続投、8回裏を無失点で抑え味方の反撃を祈る。
しかし、9回表、千葉ロッテは守護神・内投手をマウンドへ送り、福岡ソフトバンクの反撃を封じる。先頭の上林選手に安打を許し、犠打で1死2塁と得点圏に走者を背負ったが、代打・グラシアル選手、2番・今宮選手を打ち取って試合終了。千葉ロッテと福岡ソフトバンクのカード初戦は3対2で千葉ロッテが勝利。1点リードを守り、息詰まる接戦を制した。
勝利した千葉ロッテは涌井投手が7回2失点で本拠地初勝利。後を受けた救援陣もなんとか1点のリードを守り切った。敗れた福岡ソフトバンクは先発の東浜投手が8回3失点の好投を見せたが、打線が10安打2得点とつながりを欠いた。
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