札幌ドームで行われた北海道日本ハムと楽天の6回戦。東京ドームで首位・埼玉西武に2連勝して地元に戻ってきた北海道日本ハムは、高梨投手が先発する。今季は楽天を相手に2試合を投げて防御率0.69と好相性を見せており、今日もその投球に期待がかかる。
対する楽天は、前回登板で待望の今季初勝利を手にした辛島投手が先発。上位の北海道日本ハムを相手に、自身そしてチームを連勝に導く投球を見せたいところ。
初回、北海道日本ハムの高梨投手が楽天打線を3者凡退に打ち取る快調な立ち上がりを見せると、楽天の先発・辛島投手も打者3人で1イニングを投げ終えお互い譲らず。両投手が3回までスコアボードにゼロを並べ、試合は静かに立ち上がる。
先に試合を動かしたのは楽天だった。4回表、先頭で打席に入った4番・ペゲーロ選手が高梨投手の初球を捉え、右中間に10号ソロを叩き込む。主砲の3年連続2桁本塁打となる一発で、楽天が1点を先制した。
先制点をもらった楽天の先発・辛島投手は、その後も北海道日本ハム打線をほん弄する。6回まで北海道日本ハム打線を散発3安打に抑え、2塁を踏ませない完璧な投球。一方の高梨投手もペゲーロ選手に一発を浴びて以降は楽天打線を封じ、1対0と楽天が1点をリードしたまま、試合は終盤の攻防に突入する。
7回表、楽天が再び試合を動かした。先頭の内田選手がフェンス直撃の二塁打で出塁すると、続く代打・藤田選手がキッチリと犠打を決め1死3塁の好機を迎える。ここで9番・嶋選手が初球をしぶとく右前に運ぶと、3塁走者・オコエ選手が好走塁。北海道日本ハムの捕手のタッチもかいくぐって生還し、貴重な追加点を挙げた楽天が2対0とリードを広げた。
辛島投手が6回でマウンドを降りると、7回裏、楽天は3投手を費やす小刻みな継投を披露。青山投手、高梨投手、宋投手のリレーで、ピンチを背負いながらも無失点で切り抜ける。
そんな投手陣の奮闘に応えるように、8回表に6番・ウィーラー選手の適時打でさらに追加点を挙げた楽天。8回裏は、松井投手が2奪三振を含む3者凡退に仕留めて流れを渡さず。3対0と3点をリードして最終回を迎えた。
9回裏、楽天のリード守るべくマウンドに上がった抑えのハーマン投手は、先頭の近藤選手を3球三振。続く中田選手も打ち取りテンポよく2死とする。5番・レアード選手に安打を許したものの、最後は6番・岡選手の投ゴロを自ら処理して試合終了。6投手の完封リレーで、試合は3対0で楽天が勝利。手堅い試合運びで3連戦の初戦を制した。
楽天の先発・辛島投手は6回89球を投げ、被安打3、無失点の好投で今季2勝目。敗れた北海道日本ハムは、楽天投手陣を打ち崩すことができず連勝は2でストップ。先発の高梨投手は8回途中3失点と試合を作ったものの、4月11日以来の黒星を喫した。
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