11月27日、ほっともっとフィールド神戸で行われたオリックスと東京ヤクルトの「SMBC日本シリーズ2021」第6回戦は、1対2でオリックスが惜敗。約5時間に及ぶ大激戦の末に、東京ヤクルトの日本一が決まった。
負けられない戦いが続くオリックス。先発のマウンドを託された山本由伸投手は、初回先頭の塩見泰隆選手を3球三振に仕留めるなど、上々の立ち上がりを披露。4回表には、山田哲人選手の二塁打などで1死3塁とされるも、2者連続三振で切り抜けた。ところが5回表、2死2塁から塩見選手に適時打を浴び、先制を許してしまう。
1点を追いかける打線は直後の5回裏、1死から8番・若月健矢選手が内野安打をもぎ取ると、続く太田椋選手の犠打でチャンスを拡大する。この場面で1番・福田周平選手が放った打球はサードの頭上を越え、二塁走者が一気に生還。すぐさま同点に追い付いた。
山本投手は6回表、7回表と得点圏に走者を背負うも、落ち着いた投球でピンチを脱出。8回表はクリーンナップから3者連続三振を奪う。続く9回表も3者凡退に抑え、9回141球6安打11奪三振1失点として9回裏の攻撃に託した。好投に応えたい打線は、先頭のモヤ選手の四球などで2死1、2塁の好機を得るも、福田選手が中飛に打ち取られ、試合は延長戦へ突入。
10回表は平野佳寿投手、11回表は能見篤史投手と比嘉幹貴投手が無失点でしのいだが、打線は無安打に終わり得点できず。12回表、吉田凌投手が2死2塁のピンチを背負うと、代打・川端慎吾選手に勝ち越し打を浴びる。1対2で迎えた最終12回裏、1死から山足達也選手が死球で出塁するも、後続が倒れて1対2で試合終了。
オリックスは、山本投手が9回141球11奪三振1失点と圧巻のピッチング。後を受けた投手陣も粘りを見せたが、打線が終盤の決定機を生かせず。25年ぶりの日本一とはならなかった。一方の東京ヤクルトは、先発の高梨裕稔投手が4.2回4安打2四死球7奪三振1失点。救援陣も好投でつなぐと、延長12回表に代打・川端選手の決勝打が生まれた。
123456789101112 計
ヤ 000010000001 2
オ 000010000000 1
ヤ 高梨裕稔-スアレス-清水昇-田口麗斗-○マクガフ
オ 山本由伸-平野佳寿-能見篤史-比嘉幹貴-富山凌雅-●吉田凌
文・高橋優奈
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