楽天生命パークで行われた楽天対福岡ソフトバンクの8回戦。楽天先発・美馬投手は、約1カ月ぶりの一軍マウンドに上がる。今季は4試合に登板するも乱調が続いて白星を挙げられず、二軍で再調整に取り組んでいた。対する福岡ソフトバンクは、リーグ2位の防御率1.73を誇る石川投手が先発。打線は内川選手が自打球による打撲のためスタメンから外れている。
先制したのは福岡ソフトバンクだった。初回、1番・中村晃選手の右安打、2番・今宮選手の犠打、3番・柳田選手の安打で1死1,3塁と、あっという間に好機を作ると、4番・デスパイネ選手がきっちりと犠飛。美馬投手の立ち上がりを攻め、福岡ソフトバンクが1点を挙げる。
楽天も負けじと先発・石川投手の立ち上がりを攻める。1回裏、先頭の茂木選手と3番・銀次選手の安打などで2死1,3塁となり、5番・ペゲーロ選手の適時打ですぐに同点に追い付くと、続く今江選手が積極的に初球打ち。これで2塁走者が還り、2対1と逆転に成功した。
3回表、福岡ソフトバンクは2四球などで2死満塁とすると、7番・福田選手が逆転打を放ってまたもリードを握るが、その裏、2死から楽天の4番・ウィーラー選手が左中間への4号ソロ。シーソーゲームとなった試合は、3対3の同点で中盤戦に突入していった。
しかし5回表、福岡ソフトバンク打線が牙をむく。先頭の柳田選手の安打、5番・上林選手の四球で1死1,2塁の好機。6番・松田選手が逆転の適時打を放ち、美馬投手をマウンドから引きずり降ろす。代わった久保投手からも、7番・福田選手の適時二塁打、9番・本多選手の犠飛で追加点を挙げ、福岡ソフトバンクはこの回打者9人の猛攻で3点を奪い、楽天を突き放す。
さらに6回表には、2死2塁から6番・松田選手が9号2ラン。楽天は7回裏に、8番・岡島選手の一発で1点を返したが、9回表に再び鷹打線がつながる。2番・今宮選手の適時打、4番・デスパイネ選手の走者一掃の3点適時二塁打でスコアを12対4とし、とどめを刺した。
福岡ソフトバンクの先発・石川投手は7回途中4失点で踏ん張り、嘉弥真投手、加治屋投手、モイネロ投手、二保投手のリレーで逃げ切り。試合は17安打と打線が火を噴いた福岡ソフトバンクが、12対4で勝利した。石川投手はリーグ最多タイの6勝目を挙げ、今季初スタメンの福田選手が4安打3打点、松田選手が今季初の猛打賞と3打点、柳田選手が3安打で20試合連続安打を記録した。
楽天は7回に岡島選手に3号ソロが飛び出すも、反撃はそこまで。美馬投手が5回途中6失点で4敗目を喫し、中継ぎ陣も福岡ソフトバンクの勢いを止めることができなかった。
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