5月の救援防御率は驚異の0.50。抜群の安定感を誇る鉄壁救援陣

パ・リーグ インサイト

2018.5.16(水) 15:49

北海道日本ハムファイターズ・石川直也投手(C)PLM
北海道日本ハムファイターズ・石川直也投手(C)PLM

北海道日本ハムの救援陣は昨季途中に谷元圭介投手が中日へトレード移籍し、オフはセットアッパーのマーティン投手がメジャー球団へ移籍、守護神の増井浩俊投手もFA権を行使してオリックスへ移籍した。

“勝利の方程式"と呼ばれる投手が抜け、開幕直後は勝ち試合で苦しんだ。4月18日の埼玉西武戦では、8回表終了時点で8対0とリードしていたが、8回に救援陣が崩れ7失点。1点リードの9回に石川直也投手が森友哉選手に2点適時打を打たれサヨナラ負けを喫し、8点差をひっくり返されたこともあった。

救援陣にかなり不安を抱えていた北海道日本ハムだが、5月は10日のオリックス戦でサヨナラ負けを喫した浦野博司投手、13日の福岡ソフトバンク戦で2失点した田中豊樹投手以外は失点しておらず、救援防御率は0.50。開幕直後の救援陣の不安定さを忘れさせるくらい、高いレベルで安定している。

10年連続50試合登板継続中の宮西尚生投手は、開幕から14試合に登板しているが、10イニングスを投げて無失点に抑えれば、春先は打ち込まれる場面が多かった石川直投手も4月20日の福岡ソフトバンク戦から10試合連続無失点中。5月6日の千葉ロッテ戦で1イニングのアウトを全て三振で奪うなど、5月の奪三振率は15.18を記録する。守護神のトンキン投手も抑えに配置転換となった4月24日のオリックス戦以降は、1度も失点していない。

マーティン投手、増井投手が抜けたことで、若手救援陣が一軍で投げられる枠が増えた。そのチャンスをモノにしようと、2年目の玉井大翔投手をはじめ、ルーキーの西村天裕投手、移籍2年目の公文克彦投手が結果を残している。

マーティン投手、増井投手が抜けても、その穴を埋めるだけの力を持つ北海道日本ハム。シーズン通して救援陣が安定していれば、2年ぶりのAクラス、リーグ優勝も現実的なものとなる。

【5月の救援陣の成績】
西村天裕 6試合0勝0敗0S 4H 4回2/3 防御率0.00
公文克彦 6試合0勝0敗0S 2H 6回 防御率0.00
玉井大翔 5試合1勝0敗0S 1H 5回2/3 防御率0.00
宮西尚生 5試合0勝0敗0S 5H 3回2/3 防御率0.00
石川直也 6試合0勝0敗0S 5H 5回1/3 防御率0.00
トンキン 6試合0勝0敗4S 2H 6回 防御率0.00

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