中継ぎ陣が乱れて完敗、梨田監督は池田を評価「キレがあった」
楽天は15日、福岡ソフトバンクに1-6で敗れた。中継ぎ陣が崩れ、連勝は4で止まった。
楽天は3回、嶋、藤田の中前打と銀次の死球で満塁とすると、4番ウィーラーの中犠飛で先制した。4月30日以来のマウンドとなった楽天の先発・池田は2回、2死一塁で福岡ソフトバンク・甲斐の打球を右肘付近に受け(記録は強襲ヒット)、一度はベンチに下がったが、「投げないと後ろに負担がかかるので」と再び、マウンドへ。1点を守るように4回まで被安打2で三塁を踏ませず、ゲームメイクした。
5回に福岡ソフトバンク・柳田に三遊間を破る同点打を打たれたが、梨田監督は「立ち上がりからまずまずの制球力と球のキレがあった。アクシデントがあって握力などを心配したが、なんとか5回を1点で切り抜けてゲームを作ってくれた」と称えた。
池田は「6回も行きたかった」というが、楽天は福山に継投。しかし、1死二塁から松田に中越えの勝ち越し三塁打を浴びると、2死三塁で登板した3番手・高梨が代打・川島に中前適時打を打たれ、リードを広げられた。8回には4番手・久保がデスパイネに8号ソロを被弾。2死二塁ではレフトに上がった打球を左翼手・八百板が落球し、さらに1失点。9回には、5番手・菅原が負傷した内川に代わって途中出場した福田にライトへソロ本塁打を運ばれた。
打線は福岡ソフトバンクの先発・千賀の前に好機を生かせなかった。6回にはウィーラー、ペゲーロのヒットなどで1死満塁。岡島に代わって、13日のオリックス戦で本塁打を放った内田を送ったが、初球の真ん中高め150キロの直球で遊飛に打ち取られた。さらに嶋の打席で代打・渡辺直人と勝負に出たが、空振り三振。無得点に終わった。
6日の西武戦に敗れ、今季31試合目で自力優勝が消滅。負けが込み、苦しい戦いが続く中、8日の千葉ロッテ戦から今季初の4連勝とチーム状態は上向いてきたかに思われた。しかし、中継ぎ投手がピリッとせず、打線も精彩を欠いた。16日は4月21日以来の登板となる美馬が先発する。梨田監督は「開幕から4試合、早い回に失点することが多かった。ゲームをしっかり作ってもらえたらと思います」と託した。
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