大谷のフリー打撃を目撃の記者、興奮冷めやらず「伝説は拡大」
二刀流の活躍で米国を沸かせているエンゼルスの大谷翔平選手。打者としては20試合で5本塁打16打点、打率.348の好成績を残す一方、投手としては6試合先発で3勝1敗、防御率3.58と、こちらも堂々たる働きぶりだ。開幕前に多かった懐疑的な声を吹き飛ばすパフォーマンスに、米メディアは連日、大谷の特集を展開している。MLB公式サイトの人気コーナー「Cut4」でも「オオタニ伝説」を取り上げた。
「拡大し続けるオオタニ伝説」と題された特集では、23歳二刀流の才能について「超常現象のような打撃と投球能力はわずか数日の間に全貌を現した」と絶賛。大谷が8日(日本時間9日)敵地ロッキーズ戦前のフリー打撃で右翼3階席最後列に着弾する推定150メートル弾を放ったエピソードを取り上げ、「誰もがざわついた伝説のフリー打席」と改めてスポットライトを当てた。
MLB公式サイトで公開される人気番組「MLBセントラル」では、“伝説"が生まれた翌日にロッキーズ本拠地クアーズフィールドを訪れた記者2人を招き、元MLB内野手のマーク・デローサ氏と即席討論会を展開。ジョーダン・シュスターマン記者は「伝説は拡大しつつあります!」と興奮冷めやらぬ様子で切り出し、元ロッキーズ外野手のライアン・スピルボーグス氏が「基本的にあそこまでボールが飛んだのを見たことがない」と話したことを伝えた。
2013年に埼玉西武でプレーし、日本では「スピリー」の愛称で親しまれたスピルボーグス氏は、現在ロッキーズの試合中継を担当する「ルーツ・スポーツ」で解説を務める。大谷の150メートル弾が飛び出した翌日には自身のツイッターを更新し、打球が着地した3階席からホームベース方向を見る壮観な写真と、球場の鉄柱に残された大谷の強烈な打球痕の写真を公開していた。
同じくクアーズフィールドを訪れたジェイク・ミンツ記者は、大谷の打球が直撃した球場の鉄柱に残されたボールの痕に感激。「開いた口が塞がらないとはこのことですよ」と呆れて笑いしか出ないといった様子で、「しかも厳密にはピッチャーですから。それもまたビックリ仰天です」と興奮気味に続けた。
打者としては異次元のパワー全開で、ここまで打率.348、5本塁打、16打点と大暴れ。投手としても、13日(同14日)本拠地ツインズ戦で11三振を奪う快投を見せつけ、防御率は3.58まで向上させた大谷。デビューから2か月弱で、早くも数々の逸話を残しているが、シーズンが進むにつれて、どんな伝説を打ち立ててくれるのだろうか。
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