恩師の川村監督は高校時代の佐々木朗希も見た動作解析のスペシャリスト
2021年の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が11日、都内のホテルで開催され、最速152キロ左腕の筑波大・佐藤隼輔投手は埼玉西武が2位指名で交渉権を獲得した。動作解析の専門家で現千葉ロッテ・佐々木朗希投手の高校時代の投球も分析した筑波大・川村卓監督は、愛弟子・佐藤の投球を“左のマエケン”になぞらえてエールを送る。
指名の瞬間は表情を崩さず、じっと正面を見据えていた佐藤。会見では「プロ野球選手としてのスタートラインに立てたことをうれしく思います。これからお世話になった方々に恩返しできるよう頑張っていきたいと思います」と喜びを語った。
筑波大の4年間で得たものについては「体の構造を考え、トレーニングが投球にどう影響しているのか考えながらやってきた」とし、卒論については「4年間の自分のフォームの分析を論文にしようと思う。この4年間で見えた長所、弱点について解析したい」と名門国立大出身らしく知的に話した。
そんな佐藤の投球は、動作解析の専門家である川村監督の目にはどう映っているのか。
「一般的な、足を出してから肩が上がっていくタイプではないんですよね。足が出てから体がそのまま前に行く感じで、体重移動がうまい。それが入学時点からできていた1番の特徴」と川村監督。
似たタイプの投手については「うーん、左ではあまりいないんですよね……」と頭を悩ませつつ、「強いて言うなら、左の前田健太選手といった感じ。横浜DeNAの今永選手にも近いですが、今永というよりも左のマエケンといった方がしっくり来ます」とMLBのツインズ所属の前田健太投手に喩えてエールを送る。
「将来的には日本を代表する選手として侍ジャパンなどに選ばれるようになりたい。1年目からしっかり活躍して新人王を目指してやっていきたい」と活躍を誓った佐藤。“左のマエケン”を二つ名に球界を代表する投手になれるか。
(佐藤佑輔 / Yusuke Sato)
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