元同僚・武田久が見る二刀流・大谷翔平の躍進、投手は「これから可能性がある」

Full-Count 篠崎有理枝

2018.5.13(日) 11:44

元同僚・武田久が大谷翔平の活躍に嘆息「あれくらいになっちゃうんですね」

メジャーデビューから投打で活躍しているエンゼルスの大谷翔平。いきなりア・リーグの週間MVPに選出されると、月間最優秀新人にも選ばれるなど、メジャーに衝撃を与えている。そんな二刀流右腕の活躍に目を細める人物がいる。昨年まで北海道日本ハムでともに戦い、今年から古巣である社会人の日本通運に選手兼コーチとして復帰した武田久投手だ。

大谷の活躍について聞くと、武田は「すごいですね。持って生まれたものがよくて、それプラス本人の努力があると、あれくらいになっちゃうんですね」と嘆息した。

39歳のベテランが回想するのは北海道日本ハム時代のバッティング練習だ。左バッターは右中間方向に打球が飛ぶことが多いが、大谷の場合はほとんどがセンター方向に飛んでいったという。

「たまに変化球がひっかかってライトに飛んでいくくらいで、基本はセンターに大きいのが飛んでいきました。左バッターが引っ張らないでセンターに飛んでいくのはすごいですね。あとは、ボールがバットに当たった時の音がすごい。それにも驚きました」

そう振り返る武田は打者としてはメジャーでもすぐに活躍すると感じていたという。一方、投手としては今後の伸びしろがカギとなると見ているようだ。

投手としては「技術より能力が勝っている」も「これから可能性がある」

「ダルビッシュと比較されることがありますが、まだ比べるのは早いと思います。悪いなりのピッチングとか、そういう投球の引き出しの面では、ダルビッシュに比べたらまだない。今は技術より、能力のほうが勝っているのかなと思います。でも、ピッチャーとしては逆にこれから可能性があると思いますよ」

賛否両論がある二刀流については「出来るならやった方がいい」と肯定的だ。しかし、ケガの危険性や投手としての練習不足など、懸念している部分もある。

「今は若いからできているのかもしれませんが、二刀流はありだと思います。ただ、ピッチャーの練習が満足にできないままマウンドに上がることになるし、ケガの心配もある。慢性的にトレーニングが不足してきます。でも、出来るところまでやって欲しいですね」

ここまで投手として5試合に先発し、3勝1敗、防御率4.10、打者としては20試合で打率.348、5本塁打、16打点を記録。全米を驚かせている23歳の活躍に「今は一ファンとして見ています。頑張ってほしいです」とエールを送る武田。その雄姿は新天地でスタートを切った39歳のベテランにも大きな刺激になっているようだ。

記事提供:Full-Count

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