山野辺翔(やまのべ・かける)/内野手
#4/1994年5月24日生まれ
170cm・74kg/右投右打
神奈川・桐蔭学園高校、桜美林大学、三菱自動車岡崎を経て、 2018年のドラフト3位で埼玉西武に入団。しぶとさに加えて小柄ながら長打力も秘めた力強いバッティングと、アマチュア時代から評価の高かった俊足が持ち味だ。社会人野球時代はその脚力を活かした内野守備も高い評価を受けており、走攻守の三拍子がそろった二塁手として即戦力の期待がかけられていた。
ルーキーイヤーの2019年はその期待通りに春季キャンプでA班スタートを勝ち取り、シート打撃や練習試合で快打を披露してアピールを続けた。しかし、最後の生き残りをかけたオープン戦では、10試合で1本塁打、1打点、打率.150とプロの壁に跳ね返される結果に。守備でも精彩を欠く場面が見られ、目標としていた開幕一軍には残れなかった。
しかし、二軍での実戦を通じて、持ち前のパンチ力と俊足を証明。その活躍が認められて4月20日に一軍昇格を果たすと、デビュー戦となった4月21日の福岡ソフトバンク戦では押し出し死球でプロ初打点を記録。5月9日の千葉ロッテ戦ではプロ入り初安打も放っており、プロ野球選手としての第一歩を踏み出した。
迎えた2年目の2020年は代走・守備からの出場が中心となったが、シーズンを通して一軍に帯同し、53試合に出場。終盤の10月には2試合連続のサヨナラ勝利に関わるなど、印象的なシーンも残した。2021年は4月に外崎修汰選手の離脱に伴いセカンドで出場機会を得るも、試合中に左手親指を痛め離脱。6月に復帰したが、7月は実戦から離れている。後半戦は万全の状態で迎えたい。
【2020年一軍成績】
53試合 64打席14安打0本塁打4打点 打率.233 出塁率.266 OPS.549
文・望月遼太
山野辺選手をもっとよく知るために。パ・リーグ インサイトの過去の記事
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埼玉西武への入団が決まる前から源田選手の守備を動画サイトで参考にしていたという山野辺選手は、「特等席」で憧れの名手のグラブさばきを見られる体験に興奮していた様子。その前日に受けた、現役時代に鉄壁の二塁守備で鳴らした辻発彦監督からの指導も含めて、技術の習得に向けて貪欲なルーキーにとっては実りの多いキャンプとなっていたようだ。
・憧れ、寂しさ、「好きなおかず」 埼玉西武ルーキー内野手が初々しくキャンプを振り返る
山野辺選手がドラフトの同期である佐藤龍世選手と共に春季キャンプ期間中に行った、対談の内容を紹介した記事。両選手にとっては初体験となるプロのキャンプにおけるエピソードや、同部屋である両選手間の裏話、さらには好きな食べ物といった話題にも触れている。
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