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離脱者続出での5割ターンは及第点か、落第点か 鷹・工藤公康監督の前半戦采配は?

2021.7.28(水) 16:20 Full-Count
4位で前半戦を折り返した福岡ソフトバンク※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)
4位で前半戦を折り返した福岡ソフトバンク※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

100通り以上のオーダーを組んだ昨季から一転した今季序盤

 今季も優勝候補の本命に挙げられていた王者・福岡ソフトバンクが苦戦している。前半戦を終えた段階で37勝37敗14分の勝率5割。4位で前半戦を折り返すことになり、Bクラスでのターンは2013年以来、8年ぶりとなった。

 今季は球団OBの小久保裕紀ヘッドコーチが首脳陣に加わった。春季キャンプ中から工藤公康監督は野手面に関しては小久保ヘッドに一任。オーダーも小久保ヘッドコーチと打撃コーチが考え、提案してきたものを、工藤監督が最終的に確認する形で戦いを進めてきた。

 昨季は相手投手や選手の状態などにより、オーダーを頻繁に組み替え、143試合で100通りを越えるスタメンを組んだ福岡ソフトバンク。良くても、悪くても固定されない日替わりオーダーには賛否ありながら、3年ぶりにリーグ優勝を果たし、4年連続の日本一にもなった。

 そんな昨季から今季は一転、序盤からオーダーを固定した試合がほとんど。変化があったとしても、わずかな部分が変わっただけで、目を引くようなものは多くなかった。チーム状況も序盤は決して悪くなく、順調に白星を積み重ねて4月23日の千葉ロッテ戦を終えた段階で貯金は今季最多の7まで伸びていた。

 だが、5月に入ると、チームの状態は下降線を描いていく。千賀を欠き、守護神の森も故障で離脱。キューバ人助っ人のデスパイネ、グラシアルも相次いで戦線を離れ、セットアッパーのモイネロもキューバ代表として五輪予選に出場するために不在となった。チームの柱がいなくなり、戦況は一進一退となった。

勝率5割となった京セラドームの試合以降、風向きに変化が…

 苦しい状況にあっても、選手起用では柔軟性を欠いた。柳町や谷川原といったスタメンで抜擢し活躍した若手が、翌日にスタメンを外れる一方で、結果の出ていなかった松田らが続けて起用され、重要な場面での判を押したかのような代打起用もあった。実績、ベテランを重視する起用に、ファンの間でも不満が渦巻いていた。

 風向きが変わったのは北九州で開催された6月30日の埼玉西武戦か。前日の京セラドームでの同戦で4連敗を喫し、貯金を吐き出した。試合後すぐに、工藤公康監督はコーチ陣を集めて、約1時間にも及ぶミーティングを実施した。

 そうして迎えた埼玉西武戦では、主砲の柳田を5月7日以来の「2番」で起用。そこから8試合連続で2番に据え、前半戦ラスト3試合は2番に中村晃、3番に柳田を入れた。7月3日の北海道日本ハム戦で松田をスタメンから外し栗原を三塁で起用すると、7月11日のオリックス戦からも3試合連続で栗原が三塁を守った。

 この頃からだろうか。ベンチの重苦しい雰囲気が少し晴れ、福岡ソフトバンク持ち前の明るい空気が出始めた。工藤監督は「とにかく今は波に乗るまではオーダーが変わったとしても、勝ちを目指してみんなが力を合わせることが1番。出る出ないというのもあるかもしれないけど、一致団結することが大事かなと思います」と語っていた。

 多くの故障者、離脱者を抱えて苦しい戦いを強いられていた福岡ソフトバンク。4位とはいえ、首位のオリックスとは4ゲーム差しかない。指揮官は「十分逆転できるし、勝てるゲーム差だと思っている。何も悲観する必要はないと、僕自身は思っている」と強気だ。

 勝率5割での前半戦ターンは及第点か、はたまた落第点か。その答えは、離脱していた主力が戻り、戦力編成が整った勝負の終盤戦で決まる。

(Full-Count編集部)

記事提供:Full-Count

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