昇格を目指し、ファームで奮闘する千葉ロッテの選手たち

パ・リーグ インサイト 岩下雄太

2018.5.8(火) 14:56

4月29日に行われた北海道日本ハムとの一戦、開幕を二軍で迎えた大嶺翔選手が4安打を打ち、田中靖投手が今季初勝利を挙げ、開幕から遊撃のレギュラーとして出場し続けている藤岡裕選手とともにお立ち台に上がった。

1カ月前はロッテ浦和球場で、一軍昇格を目指して汗を流していた2人が、ZOZOマリンスタジアムの千葉ロッテファンから大きな声援を受けたのだった。

大嶺翔選手、田中靖投手のような活躍を目指し、ファームで汗を流している選手は大勢いる。細谷選手もそのうちの1人だ。オープン戦は一軍に帯同していたが開幕は二軍で迎え、3月31日の埼玉西武戦から4月4日の巨人戦にかけて4試合連続無安打だったが、4月6日の横浜DeNA戦以降今に至るまで、無安打に終わったのは3試合のみ。7試合で複数安打を記録し、打率は.351をマークしている。

加藤選手は開幕スタメンを勝ち取ったが、6試合に出場して打率.188と苦しみ、4月7日に一軍登録を抹消。この悔しさを晴らすように、4月17日の巨人戦以降、スタメン出場した試合で4試合連続マルチ安打を記録。再昇格に向けて猛アピールを続けている。

新外国人のペゲーロ選手も元気だ。4月13日の東京ヤクルト戦から、5試合連続で打点を挙げた。さらにドラフト1位ルーキーの安田選手も、一時は打率2割台前半に沈んだ時期もあったが、4月14日の東京ヤクルト戦から10試合連続安打を放ち、打率も.264にまで上昇。チーム3位の18打点を挙げており、順調な成長曲線を描いている。

一方の投手陣は、4月7日の北海道日本ハム戦に先発するも、4回11安打6失点でノックアウトされたチェン投手が降格後、安定した投球を見せた。4月21日の北海道日本ハム戦で5回を1失点に抑えると、4月28日の埼玉西武戦は2回をパーフェクトリリーフ。

4月30日に再昇格を果たしたが、5月5日にまたもや抹消されたため、今は再昇格の機会をうかがっているところだ。また、救援陣の中では東條投手が、11試合に登板して0勝1敗4セーブ、防御率0.82と抜群の安定感を誇っている。

長く苦しいシーズンは、一軍に在籍できるひと握りのメンバーだけでは乗り切れない。千葉ロッテのファームの選手たちは、二軍球場で真っ黒になりながら、虎視眈々と自分の出番を待っている。

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パ・リーグ インサイト 岩下雄太

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