2安打3打点の活躍、カーブを有効に使い巧みなリード「彼はどんどん良くなっている」
エンゼルスのベテラン捕手、レネ・リベラが6日(日本時間7日)の敵地マリナーズ戦で5打数2安打3打点と活躍。12日ぶりの先発となった大谷翔平投手を巧みなリードで引っ張り、7回途中6安打2失点6奪三振の好投を引き出した。チームは8-2で快勝し、大谷は今季3勝目(1敗)。女房役は試合後に「極めて優れた仕事」と絶賛した。
正捕手のマルドナードが身内の不幸でチームを離れているため、開幕後初めて大谷をリードしたリベラ。カーブを多く織り交ぜ、勝負球でも使うなど巧みなリードでゲームを作った。大谷は最速99.5マイル(約160キロ)をマークし、最も遅いカーブは74.2マイル(約119キロ)。41キロ差の緩急をつけ、的を絞らせなかった。リベラは打っても3打点をマークするなど援護。大谷に3勝目を“プレゼント"した。
試合後、地元テレビのインタビューに答えたリベラは「オオタニは今日、素晴らしい投球を見せてくれた」と絶賛。「ゲームプランに沿って投げたよ。彼ら(マリナーズ)が良いチームだということは分かっていたからね。彼らに対して上手くプレーできたと思う。あらゆる球種を駆使したんだ。必要な場面で、スプリット、スライダーなどを使ったんだ。そして今日の彼の直球は良く制球できていたね。極めて優れた仕事をしてくれたよ」とコントロールの良さも評価した。
キャンプでは苦しんだ二刀流だが、開幕後は投打で圧巻のパフォーマンスを披露。開幕前にはコンビを組むこともあったリベラは「スプリングトレーニングを終えた時点で、世間では彼(の能力)に対して疑問を持っていたけど、彼は日に日にどんどん良くなっているんだ。これまで非常に際立った投球をしているよ」と賛辞を惜しまない。
同地区のプレーオフ進出争いでライバルとなるマリナーズ相手の重要な3連戦。エンゼルスは、大谷が打者として出場した初戦、投手として出場した第3戦で勝利し、2勝1敗と勝ち越した。二刀流の存在感が際立っている。
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