6月11日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天と阪神の「日本生命セ・パ交流戦 2021」第1回戦は、2対3で楽天が惜敗した。
3カード連続勝ち越しと好調の楽天は初回、2死走者なしから相手のエラーで走者を置くと、4番・島内宏明選手が適時三塁打を放ち、1点を先制。さらに2回裏には「ストレートに振り負けず、コンパクトにスイングしようと意識した」と、茂木栄五郎選手の第10号ソロで追加点を挙げ、序盤から試合を優位に進める。
援護をもらった先発の涌井秀章投手は、序盤の3回を無安打に抑える上々の立ち上がり。しかし5回表に守備の乱れから2死3塁のピンチを招き、糸井嘉男選手の適時内野安打で1点差に迫られる。さらに6回表にはマルテ選手に12号2ランを浴び、逆転を許す。
反撃したい楽天打線だったが阪神の先発・青柳晃洋投手に封じ込められる。終盤は代打・黒川史陽選手の1安打のみと、反撃の糸口をつかめないままスコアボードには0が並ぶ。一方8回以降マウンドを引き継いだ中継ぎ陣は、福山博之投手、森原康平投手がそれぞれ3者凡退で締める好リリーフを見せ、打線の反撃を待つ。
一矢報いたい最終回は、岡島豪郎選手から始まる好打順だったが茂木栄五郎選手、銀次選手といずれも守護神・スアレス選手の前に倒れ、試合終了。先発の涌井投手は7回98球6安打2四球3失点(自責点2)の粘投も、一発に泣き今季4敗目。援護したい打線も終盤にかけて打線が沈黙し、カード初戦を落とした。
123456789 計
阪 000012000 3
楽 110000000 2
阪 ○青柳晃洋-Sスアレス
楽 ●涌井秀章-福山博之-森原康平
文・小野寺穂高
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