楽天の借金=埼玉西武の貯金。自力優勝消滅危機の「お得意様」に、またも牙を剥くか

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2018.5.6(日) 09:31

埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手(C)PLM
埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手(C)PLM

5月6日、楽天生命パークでは楽天と埼玉西武のカード最終戦が行われる。5日の2戦目では、エース・則本投手を序盤から打ち崩した埼玉西武が、その後も楽天を投打で圧倒して大勝を収めた。一方は貯金「15」で首位を快走し、一方は借金「15」で最下位に沈む対照的な両チーム。では、ゴールデンウィーク最終日でもある6日の見どころを見ていこう。

【今季対戦成績】
楽天→1勝7敗、埼玉西武→7勝1敗

【楽天】藤平投手 4試合、1勝2敗 23.1回、24奪三振、9失点 防御率2.70
【埼玉西武】榎田投手 3試合、2勝0敗 14.2回、12奪三振、4失点 防御率2.45

6日の予告先発は楽天が藤平投手。埼玉西武が榎田投手である。

藤平投手は前回登板が4月29日の埼玉西武戦だったが、5回5失点とゲームを作れず。チームも12点差で大敗を喫している。なお、6日の試合に敗れれば、楽天は自力優勝が消滅する。そのマウンドに立つのは、奇しくも次期エースの呼び声高い19歳。今カードはともに投壊が敗因となっているため、打線の援護が期待されるところだ。

この試合の野手のキーマンとしては、楽天から茂木選手、埼玉西武から秋山選手を挙げる。茂木選手は6日の試合で唯一の猛打賞。徐々に調子を上げてきており、埼玉西武戦の打率は.433を誇っている。昨季幾度となく球場の空気を変え、流れを呼び込み、劣勢を覆してきたトップバッターの躍動を、多くのファンが待ち望んでいることだろう。

対して秋山選手は、11試合連続安打中。しかも8試合連続マルチ安打中でもある。昨季最多安打・首位打者の二冠に輝いたが、今季も最多安打争いの先頭に立っている。シーズン安打の日本記録を塗り替えた年、自身の偉業に対するコメントの中でも「優勝できなかった」と悔やんでいた獅子のリードオフマンは、今季こそ個人タイトルと優勝の二兎を得られるか。そのバットで同一カード3連勝を導き、自身初の栄光にまた一歩近づきたい。

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