2000安打王手の内川に「回せ」という雰囲気「分かったんですけど…」
5日のオリックス戦の4回裏、福岡ソフトバンクの柳田悠岐が豪快な8号先制2ランを左中間スタンドに突き刺した。
打った瞬間、満員のヤフオクドームがどよめいた。オリックスの先発・山岡泰輔が投じた内角のストレートをフルスイングすると、打球は見事な弧を描いて左中間スタンドまで飛んでいった。
「思い切り振ったら当たりました。自分のスイングをすることだけ考えて打席に入りました。マン振りだけです」と柳田。また、8回裏2死で迎えた第4打席では、2000本に王手をかけた内川聖一の前で空振り三振。内川に打席が回らず、ヤフオクドームは大きなため息に包まれた。
「球場全体がそういう(内川に打席を回してという)雰囲気なのはわかったんですけど、打席に立ったらピッチャーしか見えてなくて。昨日やられていたので『でっかいの打ちて~』という欲を出してしまいました」と苦笑い。
その内川について「プレッシャーはあると思います。ファンもマスコミも期待しているというのを、球場全体感じます。内川さんはずっとそういうのを背負いながらやっている。明日(決める)でしょ。自分だったら? 無理っしょ」といつものギータ節も飛び出した。
またお立ち台では、一緒に上がった武田翔太に工藤公康監督へのバースデーソングを歌わせ、自分は横で笑顔を振りまいた。工藤監督就任1年目の誕生日には特大サヨナラ弾を放って歌をプレゼントした経験がある柳田。「今年も行けって言われたんですけど、世代交代ですよ」と言って先輩風を吹かせていた。
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