埼玉西武の育成ルーキー・赤上優人。「点差がない場面での抑えをやりたい」リリーフを志し奮闘中

埼玉西武ライオンズ提供

埼玉西武ライオンズ・赤上優人投手【写真:球団提供】
埼玉西武ライオンズ・赤上優人投手【写真:球団提供】

 2020年ドラフトで育成1位指名を受け、西武に入団した赤上優人。大学1年生の時に投手に転向し、現在の直球の最速は155キロと力で押すことができる投手である。

 今年は開幕を3軍で迎え、1日でも早く2軍に上がることを目標に、自分の武器である直球の球速を上げ、力で抑え込めるような投球を意識して練習に取り組んできた。「瞬発系のトレーニングを積んだことで、最速は153キロから155キロまで上がりましたし、アベレージは大学時代には150キロを超えることはなかったのですが、今はほとんどの試合で超えるようになりました」と手応えを感じている。

 ここまで7登板の赤上だが「実戦を重ねていくなかで、ストレートは通用するなと感じていますが、それを生かすための変化球やコントロールについてはまだまだ練習が足りない部分ですね」。いま主に投げている変化球はチェンジアップとカーブだが「その2つは球速が遅いので、ストレートの軌道に合わせたフォークやカットボールを投げられるようになりたいです」と明かす。

赤上優人投手【写真:球団提供】
赤上優人投手【写真:球団提供】

「自分の持っている力を一番発揮できる」と本人の希望はリリーフ。一方で制球にはまだまだ課題が残るのが現状だ。「点差がない場面での抑えをやりたいと思っていますが、そういう場面で四球を出してしまうと、流れもリズムも悪くなってしまうので、ここぞという時に狙ったところに強い球を投げられるようになりたいです」。厳しい場面こそ自分の力を発揮できるようになれば、自ずと次のステップを踏むことができるだろう。

 5月13日には同期入団で育成5位の水上由伸が支配下登録選手となった。「本人から直接聞いて、『おめでとう』と言いました。だけどやっぱり負けたくない。もっと頑張らないといけないなと思いました」とここでは厳しい表情ものぞかせた。

 大きな刺激があった5月。その中で静かに燃える赤上は、連投やイニング跨ぎなどができる身体の強さ、そして、マウンド上でより己を有利にさせる1球を今後習得し、1日でも早い支配下登録を目指すべく奮闘する。

記事提供:株式会社西武ライオンズ

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