熾烈な打撃戦は、木村選手の好走塁が光った埼玉西武に軍配

パ・リーグ インサイト

2018.5.4(金) 21:52

埼玉西武ライオンズ・木村文紀選手(C)PLM
埼玉西武ライオンズ・木村文紀選手(C)PLM

楽天生命パークで行われた6位・楽天と1位・埼玉西武のカード初戦。楽天の先発は塩見投手だ。今季初先発となる左腕は、リーグ屈指の打線を誇る埼玉西武にどのような投球を見せるのか。対する埼玉西武は開幕5連勝中のエース・菊池投手をマウンドに送る。左腕同士の投げ合いを制するのはどちらか、注目だ。

まず攻勢に出たのは埼玉西武だった。3回表、1死から2番・源田選手と3番・浅村選手が連打で1死1,2塁と好機を演出すると、ここで4番・山川選手が二塁打を放って2点の先制に成功。頼れる主砲のバットで、埼玉西武がまずは試合の主導権を握った。

しかし楽天がすぐさま反撃に出る。4回裏、1死から2番・ペゲーロ選手が安打で出塁すると、3番・銀次選手が左中間を破る二塁打で1死2,3塁とする。すると続く4番・ウィーラー選手の内野ゴロの間に1点を返し、試合を2対1の1点差とした。

さらにウィーラー選手が盗塁で2死2塁と好機を拡大させると、5番・今江選手が左翼へ適時打を放ってまずは同点。そしてなおも2死2塁の場面で、6番・アマダ―選手が左翼席に飛び込む勝ち越しの5号2ラン。楽天が天敵・菊池投手を攻め、4対2と試合をひっくり返した。

ただ、埼玉西武打線も簡単には引き下がらない。5回表、先頭の秋山選手が内角高めの直球を完璧に捉え、右翼席に突き刺す3号ソロを放つ。さらに6回表にも、先頭の山川選手と5番・森選手が四球を選ぶと、6番・外崎選手の犠打でそれぞれ進塁し、1死2,3塁の絶好機を迎える。ここで7番・栗山選手が低めの変化球をしぶとく外野に運ぶ安打を放って、走者2人が生還。これでスコアは5対4となり、再び埼玉西武が1点のリードを握った。

しかし、楽天も決して譲らない。7回裏、2死から1番・茂木選手が菊池投手の変化球を右翼席に運ぶ同点の2号ソロ。終盤でスコアを5対5とし、試合を振り出しに戻した。

そして同点で迎えた9回表、試合はまさかの展開を迎える。楽天のマウンドには守護神・松井投手が上がるが、1死から9番・木村選手が安打で出塁。2死から盗塁も決め、2死2塁と好機を拡大させる。ここで2番・源田選手に対する投球がまさかのワイルドピッチ。これを見た木村選手は俊足を飛ばして二塁から一気に本塁まで生還し、埼玉西武が勝ち越しに成功した。

9回裏には、埼玉西武の守護神・増田投手が上がり、楽天打線を3人で抑える。結局試合は6対5で埼玉西武が勝利し、カード初戦をものにした。勝利した埼玉西武は、楽天の追い上げがあったものの、最後に武器である走塁で決勝点を挙げた。敗れた楽天は、打線の再三の援護に対し、投手陣が踏ん張り切れなかった。

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