月間最優秀新人に選出も…新人王予想も1位「一級のボール」「素晴らしいパワー」
2日(日本時間1日)の本拠地オリオールズ戦では4打数無安打に終わったエンゼルスの大谷翔平投手。しかし、4回の第2打席では痛烈なゴロで相手一塁手の失策を誘い、出塁すると、続くシモンズの二塁打では快足を飛ばして一気に生還。左足首捻挫から復帰2試合目で不安を完全に払拭した。試合前には、メジャーリーグ機構(MLB)から4月の月間最優秀新人に選出されたことも発表された二刀流右腕。米メディアはその活躍を「MLB随一のインパクト」として、今季タイトル予想でシーズン新人王争いの大本命にも選出している。
「開幕1か月後の各リーグの新人王、MVP、サイ・ヤング賞候補たち」とのタイトルで特集を組んだのは、米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」だった。二刀流のスーパースターは、ア・リーグ新人王候補で堂々の1位に選出されている。
「端的に言えば、オオタニほどのインパクトを残している人間はベースボールの世界に存在しない。二刀流のスターはマウンド上から一級のボールを投じ、打席では素晴らしいパワーを見せつけている」
投手としては2勝1敗、防御率4.43。20回1/3で26三振を奪い、先発投手としては今季メジャー最速の101マイル(約163キロ)の豪速球を記録した。さらに、打者としては打率.308、4本塁打、12打点。長打率.615、出塁率.345で、2つを足した指標OPSは.961という成績を残している。
打者としてクルーバー&セベリーノから本塁打、投手としてはアルトゥーベから三振奪取
記事では、メジャー屈指の対戦相手に活躍した印象度の高さも特筆。「彼はコーリー・クルーバー、ルイス・セベリーノから本塁打を放ち、ホセ・アルトゥーベとJ.D.マルティネスから三振を奪っている。そんなことが可能な存在はおそらくない」と絶賛している。大谷が攻略した男たちはいずれも名だたる超一流だ。
インディアンスのエース右腕クルーバーは昨季のサイ・ヤング賞、ヤンキースの若き右腕セベリーノもサイ・ヤング賞候補で3位に入った猛者。そして、アストロズのアルトゥーベは昨季のリーグMVPで、レッドソックスのマルティネスも昨季45本塁打を放った実力者として知られる。
「今や問題は彼が投手と野手両面で健康を維持できるかどうかだ。マイク・ソーシア監督は彼の長期間に渡る価値のために少し調整する必要があるのだろうか?」
大谷は今季ここまで右手のマメと、左足首の捻挫を経験した。それだけに、健康状態だけが二刀流のスーパースターの不安要素になると記事では指摘している。
なお、同記事の新人王候補の2位はジョーイ・ウェンドル内野手、3位はタイラー・オースティン内野手、4位はミゲル・アンドゥハー内野手(ともにヤンキース)、5位はヨニー・チリノス投手(レイズ)。また、ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手はナ・リーグ新人王候補の次点で選出された。ここまで14試合登板で2勝0敗、防御率2.03、WHIP(1イニングあたりの四球+安打)0.68と好成績。ナ・リーグ最高勝率を誇る強豪で、宝刀スプリットを武器に勝利の方程式の一角として輝きを放っている。
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