3日のオリックス戦で今季7本目の三塁打を放つ
開幕8連勝を飾るなどスタートダッシュを決めて、首位を走る埼玉西武ライオンズ。3日のオリックス戦に大勝し、12球団最速で20勝に到達した。27試合を終えて、20勝7敗の貯金13。両リーグで唯一まだ10敗にも達しておらず、その強さが際立っている。
その強さの根源は12球団ダントツの174得点を叩き出す圧倒的な攻撃力。パ・リーグで2番目の得点数の福岡ソフトバンクが116得点であることを考えれば、その破壊力が図抜けていることがお分かりいただけるだろう。
その中心にいるのが、4番の山川穂高であることは疑いようがない。3日の試合でも先制のソロ本塁打を放ち、追加点をあげる2点適時打も。この日も2安打1本塁打3打点ときっちり結果を残し、27試合を終えて12本塁打37打点と2冠王を爆進している。
もう1人、驚異的な働きを見せているのが、不動の遊撃手となった2年目の源田壮亮内野手だ。3日の試合では5打数3安打1打点1得点とし、打率は.324に。2番打者にも関わらず、23打点はリーグ4位に位置している。
その源田が、NPB記録を遥かに上回るペースで量産しているものがある。この3日、4点リードで迎えた7回1死二塁で源田は左中間を破る適時三塁打を放ったのだが、これが源田にとって早くも今季7本目の三塁打となった。27試合で早くも7本目の三塁打。シーズンで37本の三塁打を放つペースである。
NPBのシーズン最多三塁打記録は1951年の阪神・金田正泰の18三塁打
長いプロ野球の歴史で、シーズン最多三塁打の記録は1951年に阪神の金田正泰が記録した18三塁打が最高だ。1953年の阪急・レインズ(16本)、1950年の南海・蔭山和夫(15本)、1946年のセネタース・鈴木清一(14本)と続き、5位タイの13本に13人が並んでいる。
ただ、そのほとんどが1940年代から50年代の選手たちばかり。1990年以降では1997年の西武・松井稼頭央、2003年のダイエー・村松有人、2009年の楽天・鉄平、2014年の日本ハム・西川遥輝の4人しかいない。
このままのペースでいけば、シーズンが折り返す前の70試合前後で日本記録の18三塁打に並ぶ計算となる源田。まさに“源田、たまらん"の活躍ぶり。絶好調の埼玉西武に欠かせぬ不動のショートストップは、67年ぶりに日本記録を更新するだろうか。
【三塁打のシーズン記録】
1 1951年 金田正泰(阪神) 18
2 1953年 レインズ(阪急) 16
3 1950年 蔭山和夫(南海) 15
4 1946年 鈴木清一(セネタース)14
5 1940年 鬼頭数雄(ライオン)13
1946年 金田正泰(阪神)
1948年 藤村富美男(阪神)
1951年 蔭山和夫(南海)
1955年 バルボン(阪急)
1956年 関口清治(西鉄)
1956年 箱田淳(国鉄)
1957年 毒島章一(東映)
1976年 吉岡悟(太平洋)
1997年 松井稼頭央(西武)
2003年 村松有人(ダイエー)
2009年 鉄平(楽天)
2014年 西川遥輝(日本ハム)
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