「KANSAI CLASSIC」と銘打って行われているオリックスと埼玉西武の3連戦。昨夜の第1戦は初回に安達選手が走者一掃の適時二塁打を放つと、投げては先発・アルバース投手が7回2失点と要所を締める投球を見せ、オリックスが勝利を収めた。今日の第2戦はオリックスがディクソン投手、埼玉西武がカスティーヨ投手と両外国人投手の投げ合いとなる。
オリックスは打線をテコ入れして1番に吉田正選手、2番にルーキー・福田選手を起用。吉田正選手は昨年8月3日以来の1番での起用となった。現在はここ5試合で17打数3安打と調子の上がらない吉田正選手だが、今回の起用を機に復調の兆しを見せられるか。
好調・埼玉西武打線は、初回からオリックス先発・ディクソン投手に襲い掛かる。1番・秋山選手が安打を放つと、1死から3番・浅村選手、4番・山川選手が連続の適時二塁打。電光石火の先制劇を見せ、早速2得点を奪った。
さらに2死から6番・外崎選手が四球を選ぶと、2死1,2塁から7番・栗山選手が一二塁間を破る適時打、続く8番・メヒア選手も三塁線を破る適時打を放ち、スコアは4対0。初回から先発・カスティーヨ投手に大きな援護点をもたらした。
4回表には、8番・メヒア選手の今季第1号ソロが飛び出し、試合中盤でスコアは5対0。ゲームの主導権は埼玉西武が握ったかのように思われた。
しかし4回裏、ここまでカスティーヨ投手に完璧に抑えられていたオリックス打線が反撃する。無死1塁から5番・マレーロ選手の8号2ランでまずは2点を返すと、2死から連打で1,2塁の好機を作る。ここで1番・吉田正選手が適時打。さらに1点を返す。
そしてなおも、2死2,3塁と一打同点の絶好機。ここで、2番のルーキー・福田選手が初球から積極的に振り抜き、プロ初打点となる値千金の同点打。スコアは5対5となり、埼玉西武に傾きかけた試合の流れをオリックスが取り戻す。
5回、6回は両チーム無得点に終わり、同点のままで迎えた7回裏。試合は主砲の一発によって動いた。7回裏、先頭のロメロ選手が埼玉西武・平井投手の内角の球を捉えると、打球は左翼席へと一直線。頼れる主砲の第4号勝ち越し弾で、オリックスがついに逆転に成功する。
その後、8回は山本投手、9回は守護神・増井投手が登板し、埼玉西武の反撃を許さず。最後まで1点リードを守り切ったオリックスが、6対5で埼玉西武に逆転勝利を収めた。
勝利したオリックスは、1番の吉田正選手が2安打1打点と復調の兆しを見せた。一方、敗れた埼玉西武は3回まで安定した投球を見せていた先発・カスティーヨ投手が4回裏に乱調。5点リードを守り切ることができず、痛い逆転負けを喫してしまった。
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