試合後に球団が発表「最初の13試合での球団史上最多の長打数に並んだ」
エンゼルスの大谷翔平投手が、復帰戦となった1日(日本時間2日)の本拠地オリオールズ戦の第2打席で左翼線への二塁打を放った。「5番・DH」で左足首捻挫から3試合ぶりに復帰すると、“大谷シフト"を破る華麗な打撃で、完全復活をアピール。
この日は4打数1安打だった二刀流だが、またしてもエンゼルスの球団記録を打ち立てていたことが明らかになっている。試合はエンゼルスが3-2でサヨナラ勝ちした。
左足首を捻挫した4月27日(同28日)のヤンキース戦で、相手のエース右腕セベリーノの内角への97マイル(約156キロ)速球を豪快にスタンドに運んでいた大谷。その衝撃の一発から4日後の試合。オリオールズは徹底的に外角を攻めてきた。
だが、二刀流はしっかりと対応した。4回1死走者なしで迎えた第2打席は右腕コブの初球80マイル(約129キロ)の外角カーブを捉え、強烈な打球で三塁線を破る二塁打。全体的に右に寄る“大谷シフト"を見事に破る一打で、悠々と二塁ベースに到達した。
内角の速球は右翼席に叩き込み、外角へのカーブは左翼線に運ぶ。あらためて対応力の高さを見せつけた大谷について、エンゼルスは試合後、新たな球団記録を刻んだことを紹介した。
「打席に立ったキャリア最初の13試合での球団史上最多の長打数に並んだ」
この日の二塁打で、長打の本数が7本に。1966年のジャッキー・ワーナー元外野手の記録に並び、エンゼルスの新人デビュー13試合での最多タイ記録となったという。
右手のマメを抱えながら先発投手としても活躍する上に、左足首の捻挫というアクシデントも抱える大谷は規定打席に達していないが、長打率は.667、OPSは1.039と、いずれもメジャー10傑に値する成績を残している。
二刀流でメジャーでも新時代を切り開く大谷。記憶にも記録にも残る活躍を続けている。
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