埼玉西武時代に5度、千葉ロッテ時代にも4度開幕投手を経験
楽天の涌井秀章投手が26日、東京ヤクルトとの練習試合(沖縄・浦添)で今年初の実戦登坂を果たした。先発して2回を無安打無四球無失点に抑え、許した走者は味方の失策による1人だけだった。
登板後に涌井は「今日はストライクが入るかどうかの確認だけ。入ったから良かった」と淡々。しかし、開幕投手については「それは投げたいが、監督が決めること。候補は4人いるが、しっかり結果を出して、『こいつに任せた』と思ってもらえるように投げるだけです」と並々ならぬ思いをうかがわせた。
プロ17年目、34歳の涌井は埼玉西武時代に5度、千葉ロッテ時代にも4度、計9度開幕投手を務めた経験がある。昨季は11勝を挙げ、史上初めて3球団で最多勝のタイトルを獲得。今季の先発投手陣は、8年ぶりにチームに復帰した田中将大、岸孝之、則本昂大と豪華な顔ぶれだが、涌井が3月26日に北海道日本ハムとの今季開幕戦(楽天生命パーク宮城)の先発マウンドに上がる可能性も十分ある。
今後も「結果を出したい」と語ったが、これで開幕投手候補の4人が1度ずつ実戦登坂したことから、石井一久GM兼監督は今月中にも決定する意向を示している。その決断はいかに。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)
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