パ・リーグの2016年度ベストナイン獲得選手一覧

パ・リーグ インサイト

2016.11.25(金) 00:00

北海道日本ハムファイターズ・レアード選手(C)パーソル パ・リーグTV
北海道日本ハムファイターズ・レアード選手(C)パーソル パ・リーグTV

今年も数えきれないほどの熱戦が繰り広げられたパ・リーグは、北海道日本ハムが最大11.5ゲーム差を大逆転し、2012年以来となる4年ぶりのリーグ制覇。セ・リーグの覇者・広島との頂上決戦においても2連敗からの4連勝という大逆転で下し、10年ぶりの日本一のビッグタイトルを手にした。

本日、NPBからは両リーグのベストナイン獲得選手が発表された。初受賞5名を含むパ・リーグでの受賞選手9名の今季の成績を振り返り、一人ずつご紹介していきたい。

<投手>
大谷翔平選手(北海道日本ハム) ※2年連続2度目
21試合 10勝4敗1ホールド 140回 174奪三振 33失点 防御率1.86

日本球界最速となる165キロを記録するなど、今年も“いくつもの衝撃”を残した大谷選手。優勝を決めた9月28日の試合では、埼玉西武が誇る強力打線を相手に9回、被安打1、15奪三振の圧巻の投球で完封勝利。レギュラーシーズン最後に今季最高の投球を披露し、チームの優勝に大きく貢献する活躍を見せた。

マメがつぶれた影響で、投手としては離脱期間が長かったものの、3年連続2桁勝利を達成。投手として2年連続での受賞となった。

<捕手>
田村龍弘選手(千葉ロッテ)  ※初受賞
130試合371打数95安打2本塁打38打点6盗塁 打率.256

捕手として今季両リーグ最多の130試合に出場。一時は3割に迫る2割8分6厘まで打率を上げるなど、リードだけでなくバットでもチームに貢献。自身初のうれしいベストナインのタイトル獲得となった。

まだ22歳という年齢から伸びしろも非常に大きく、来季以降チームを久しぶりの優勝に導くような活躍が期待できそうだ。

<一塁手>
中田翔(北海道日本ハム)  ※4年連続4度目(外野手として2度)
141試合569打数142安打25本塁打110打点2盗塁 打率.250

福岡ソフトバンクと日本シリーズ進出をかけて争った「2016 日本通運 クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージでMVPを獲得。2本塁打5打点と主砲の活躍を見せ、チームを日本シリーズへと導いた。

レギュラーシーズンでは3年連続100打点を記録する110打点を挙げ、チームに多くの得点をもたらした。過去6年のうちで5回、140試合以上の出場を果たすなど、今年も安定して出場を続け、4年連続での獲得となった。

<二塁手>
浅村栄斗選手(埼玉西武)  ※3年ぶり2度目(一塁手として1度)
143試合557打数172安打24本塁打82打点8盗塁 打率.309

シーズン序盤は2割前後の打率と、打撃面で苦しんだ。しかし、4月23日から13試合連続安打を放つなど、シーズンが進むにつれて徐々に復調。終わってみれば172安打、24本塁打、82打点、打率.309と3年ぶりの打率3割をマーク。メヒア選手、森選手、秋山選手らと強力打線を形成した。

来季からは背番号が「3」に変更となり、辻新監督には新キャプテンに任命された。プレー以外でも若手選手の模範となり、チームをけん引する活躍が期待される。

<三塁手>
レアード選手(北海道日本ハム)  ※初受賞
143試合547打数144安打39本塁打97打点0盗塁 打率.263

来日2年目となった今季は前年を上回る活躍。広い札幌ドームを本拠地としながらも、39本塁打と快音を響かせて本塁打王のタイトルを獲得。「すしポーズ」でおなじみの持ち前の明るいキャラクターで、チームメイトからもファンからも愛される存在となり、シーズン通してチームを盛り上げた。

日本シリーズでも満塁本塁打を放つなど、ポストシーズンでも勝負強さを発揮。一年通しての打棒が評価され、ベストナイン初受賞となった。

<遊撃手>
鈴木大地(千葉ロッテ)  ※3年ぶり2度目
143試合501打数143安打6本塁打61打点3盗塁 打率.285

堅実な守備に加え、安定感のある打撃で2年連続のAクラス入りに貢献。若くしてチームを引っ張るキャプテンは、今はなくてはならない存在へと成長した。

過去2年は今宮選手、中島卓選手にタイトルを譲っていたが、今季は攻守ともに安定感のあるプレーを見せ、3年ぶりのベストナイン選出となった。

<外野手>
角中勝也(千葉ロッテ)  ※4年ぶり2度目
143試合525打数178安打8本塁打69打点12盗塁 打率.339

顔の高さの投球や、地面スレスレの投球をも積極的に打ちにいき、安打にするリーグ屈指の打撃技術を誇る。特に土曜日の打率は.485と群を抜いており、“週末ヒーロー”として活躍した。

今年は2012年以来4年ぶりの3割到達。打率.339と2位の西川選手に2分以上の差をつけて首位打者を獲得し、ベストナインも同様に4年ぶりの選出となった。来季も中軸としてチームの勝利に貢献する打撃が期待される。

糸井嘉男(オリックス)  ※2年ぶり5度目
143試合532打数163安打17本塁打70打点53盗塁 打率.306

史上初となる35歳での盗塁王獲得となった糸井選手。成功させた盗塁数は53と、年齢を全く感じさせない脚力で相手のバッテリーを揺さぶり続けた。

打っては2年ぶりの打率3割到達、4年連続2桁本塁打、8年連続100安打と今年も打撃は衰え知らず。すでに阪神への移籍が発表されており、リーグは異なるが来季も“超人”ぶり健在の活躍が見られるだろう。

西川遥輝(北海道日本ハム)  ※初受賞
138試合493打数155安打5本塁打43打点41盗塁 打率.314

入団時から飛躍が期待され、2012年から多くの出場機会が与えられた。順調に成長し、今季は自身初の打率3割をマーク。強肩でチームのピンチを救う場面も多く見られた。日本シリーズでは、史上2人目となる逆転サヨナラ満塁本塁打を放つなど、印象に残るプレーも多かった。

今季を上回る活躍で来季は外野手の中心選手としてチームに貢献し、2年連続のリーグ優勝、日本一へ導く活躍を見せたい。

<指名打者>
大谷翔平選手(北海道日本ハム)  ※打者としては初
104試合323打数104安打22本塁打67打点7盗塁 打率.322

今季から規定が変更となり、複数ポジションでのベストナイン選出が可能となった。その獲得者第一弾として、大谷選手が投手、指名打者として複数ポジションで選出。史上初のダブル受賞となった。

投げては3年連続2桁勝利を挙げたが、打っては自身最多の22本塁打を放ち2度目の2桁勝利、2桁本塁打を記録。文字通り「二刀流」でチームの日本一に貢献した。投手としても、野手としても大谷選手の成長はとどまる所を知らない。来季も大谷選手のさらなる活躍を期待したい。

今季は5つのポジションで初受賞となる選手が選出される結果となった。来季の獲得選手は果たしてどうなるか。メンバーがガラリと変わる結果となるのだろうか。来季の開幕が今から待ち遠しい。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE