米国ではプロ入り後に「二刀流を諦めた」選手たちがいたが…「オオタニが成功すれば」
ベーブ・ルース以来となる二刀流選手としてアメリカでセンセーションを巻き起こしているエンゼルスの大谷翔平投手。約100年ぶりにメジャーの歴史を変えようとしている23歳の活躍で、アメリカでも“二刀流解禁"の新たな波が訪れようとしている。米地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」が報じている。
「『日本では成功しているじゃないか、ここ(アメリカ)でもやってみよう』。日本の野球を見て我々はそう思われなけれならないものだろうか? 米国の大学野球ではこれまでずっとうまくできていることだよ」
野球の名門として知られるルイビル大のダン・マクドネル監督は、記事の中でこう語っている。右翼手として野球殿堂入りを果たしたデーブ・ウィンフィールドをはじめ、トッド・ヘルトン、マーク・コッツェイら、メジャーリーグでもかつて大学時代に二刀流として活躍した選手がいたというのだ。
「デーブ・ウィンフィールド、トッド・ヘルトン、マーク・コッツェイと言った元メジャーリーガたちは、大学時代は投手としても打者としても偉大だったが、プロとしては野手となるために二刀流を諦めた。彼らがチャンスさえ与えられていたら、メジャーで二刀流として通用したとマクドネルは主張している」
マクドネル監督は“メイドインUS"の二刀流選手、ブレンダン・マッケイの指導者として知られている。昨年のドラフトでレイズに1巡目(全体4位)で指名されたマッケイは現在、二刀流のプロスペクト(若手有望株)して修行の日々を過ごしている。
「オオタニがより多くの成功を成せば、ブレンダンにとっては朗報になる。ブレンダンには高評価がふさわしい。大学野球の3年間で成し遂げたことで、(二刀流の)権利を勝ち得たんだ」
ベーブ・ルース以来となる二刀流での成功に挑む大谷の活躍は、大学時代まで投打に非凡な才能を示していたマッケイら逸材への扉も開くことになると、大学野球界の名将は力説したという。メジャーデビュー直後に投打で圧巻の活躍を見せる大谷は、アメリカの野球のあり方にも大きな影響を与えているようだ。
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