「8月にすごい痛みが…」埼玉西武・高橋朋己が現役を引退、30日2軍戦で現役最後のマウンド

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会見に臨んだ埼玉西武・高橋朋己※写真提供:Full-Count(写真提供:埼玉西武ライオンズ)
会見に臨んだ埼玉西武・高橋朋己※写真提供:Full-Count(写真提供:埼玉西武ライオンズ)

174センチの小柄も左スリークォーターからの剛速球武器に大車輪の活躍

 埼玉西武の高橋朋己投手が20日、所沢市内の球団事務所で会見を行い、今季限りでの現役引退を表明した。会見では「8年間、プロ野球選手としては短いですが、その中ですごく濃く、いい時間を過ごすことができました」などと語った。

 静岡県出身で加藤学園高、岐阜聖徳学園大、西濃運輸を経て、2012年ドラフト4位で埼玉西武入り。身長174センチと小柄ながら、左のサイドスローに近いスリークォーターからの剛速球を武器に、2年目の2014年には抑えや中継ぎとして63試合に登板して2勝1敗29セーブ13ホールドをマーク。翌2015年には62試合で2勝3敗22セーブ14ホールドと大車輪の働きを見せた。

 しかし、2016年に左肘を痛めて内側側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた。2017年のシーズン終盤に復帰したものの、2018年には左肩違和感で再び離脱。昨季と今季は育成選手として契約して復帰を目指していたが、31歳の若さでユニホームを脱ぐことになった。

「治療、トレーニング、食事だったりと、自分としては全てやりつくしました。それでも8月に打撃投手として投げた時に、すごい痛みがあって、いい意味で諦めがついたので自ら決断しました」と、決断の理由を明かした。

 育成選手となってからは背番号「123」を付けていたが、球団は高橋朋の本来の背番号「43」を空けて復帰を待っていた。また、高橋朋は登場曲にE-girlの「Follow Me」を使用。応援団がサビの「フォロミー」を「トモミー」に替えて合唱するのがお決まりだった。

 今季はセットアッパーとして活躍する後輩の平良が、高橋朋の復帰まで預かる形で「Follow Me」を使用。こういうところにも、高橋朋の人望の厚さがうかがえる。「球団からは『リハビリで苦しい中、変わらずにいろんな選手と接してくれて、ありがとう』と言ってもらえたのがうれしかった」と感慨深げに語った。

「10月30日のファームの試合で、9回に打者1人ですけど、投げさせてもらえることになりましたので、そこに向けて精一杯頑張ります」と高橋朋。10月30日に2軍本拠地のカーミニーク・フィールドで行われるイースタン・リーグの巨人戦で現役最後のマウンドに上がる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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