ベテラン鶴岡、古巣ホークス戦に「改めて嫌な打線だと思った」
北海道日本ハムの鶴岡慎也捕手が20日、本拠地での福岡ソフトバンク戦で21歳の守護神を救った。2-1で迎えた9回1死一塁で代走・城所の二盗を阻止した。
抑えの石川直也投手が投じたボールは低めカーブだったが、素早くストライク送球。城所の足が一瞬先にベースに届いているようにも見え、福岡ソフトバンクはリクエスト制度を使った。
「セーフかなと思ったけれど、良かったです。コトイチ(今年一番)です。もう今年あんなボールは投げられない」と鶴岡はピンチの芽を摘む完ぺきな送球を振り返った。
せっかく2死までこぎつけたにも関わらず、2連続四球を与えた石川直をマウンドまで行って叱咤激励。最後は川島を中飛に打ち取って、ホッと息をついた。
「まだ発展途上のピッチャー。気持ちもボールもコントロールしなければいけない。経験がないので、コツコツ積み重ねて、大きくなって、サファテみたいになってほしい」と21歳右腕のさらなる成長を期待した。
この日は、先発・マルティネス投手の8回7安打1失点の好投も引き出した。「球威があるうちに内を使えたことが良かった。毎回、攻め方を変えないといけない。今日はたまたま抑えたけれど、改めて嫌な打線だと思いました」。
昨季まで4年間在籍した古巣を辛くも破り、その表情には疲労感と充実感がにじんでいた。
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