パ・リーグの覇者・北海道日本ハムと、セ・リーグ覇者・広島による頂上決戦「SMBC日本シリーズ2016」。広島の本拠地・マツダスタジアムで行われた2戦はいずれも5対1で広島が勝利し、北海道日本ハムは連敗スタートという結果となった。
気持ちを切り替えて臨みたい第3戦の先発は今季の北海道日本ハムの勝ち頭・有原投手。対する広島の先発が、この日本シリーズでの登板をもって日米での輝かしい現役生活にピリオドを打つ黒田投手。年齢差18歳の両右腕による対決と発表された。
北海道日本ハムとしては第3戦を落とすことになれば、相手にリーチをかけられるだけに、絶対に落とせない一戦になるが、ここでは過去の様々な結果などをもとに、日本シリーズの第3戦がどのような展開となるのかを数字で占う。
【北海道日本ハムの対広島戦 過去の対戦成績(交流戦)】
2005年 5勝1敗 打率.227 防御率2.72
2006年 2勝4敗 打率.272 防御率3.71
2007年 4勝0敗 打率.281 防御率2.00
2008年 2勝2敗 打率.277 防御率3.34
2009年 2勝2敗 打率.286 防御率3.09
2010年 1勝2敗1分 打率.259 防御率2.33
2011年 3勝1敗 打率.260 防御率0.73
2012年 2勝2敗 打率.219 防御率4.37
2013年 4勝0敗 打率.269 防御率2.00
2014年 2勝2敗 打率.286 防御率5.23
2015年 3勝0敗 打率.255 防御率2.00
2016年 1勝2敗 打率.247 防御率2.00
2005年から始まった交流戦(過去12年)で北海道日本ハムは広島を相手に31勝18敗1分。勝率.633、貯金13と大きく勝ち越している。直近の4年だけを見ても10勝4敗と、こちらも大きく勝ち越し。
過去の対戦成績では北海道日本ハムに分があるが、マツダスタジアムでの2戦は広島が地の利を生かして連勝を飾った。北海道日本ハムとしては本拠地に戻って戦う25日からの3連戦で、これまでの悪い流れを一変させて一気に形勢逆転といきたいところだ。
【10月25日 両予告先発の今季の成績】
・北海道日本ハム・有原投手
今季成績:11勝9敗 防御率2.94
※今季の対広島:0勝1敗 防御率2.57(7回2失点)
・広島・黒田投手
今季成績:10勝8敗 防御率3.09
※対北海道日本ハムは2006年以来。過去の対戦成績は2勝1敗 防御率2.42
大谷選手と増井投手で痛恨の連敗を喫し、第3戦は今季チームトップの勝利数を誇る有原投手がチームとファンの期待を背負ってマウンドに上がる。有原投手は9月22日以来の登板となった10月14日のクライマックスシリーズ第3戦で、福岡ソフトバンク打線を相手に7回1失点と好投し、チームに勝利を呼び込んだ。
2年目の今季は開幕から5連勝を飾るなど、昨年よりも安定感を増した投球でチームをけん引した有原投手。シーズン中とはかかるプレッシャーが異なるが、チームを救う投球をここでも披露してほしい。
【北海道日本ハム打線のキーマン】
レアード選手 7打数3安打1本塁打1打点 打率.429
中田選手 7打数2安打0打点 打率.286
マツダスタジアムでの2戦は、序盤から好機は生み出すものの、決定打を欠いて敗れる結果となった。あとは中軸のレアード選手、中田選手らに決定機での一打が生まれるかどうか。レアード選手は2試合とも安打(本塁打を含む)を放っており、中田選手は23日の試合で2安打3出塁と、ようやく本来の調子が戻りつつある。25日からの本拠地での3連戦は、この二人の活躍に期待したい。
敵地でまさかの連敗スタートとはなったが、ここからの3戦は本拠地・札幌ドームに戻っての戦いとなる。本拠地の大声援を受けた選手たちの奮起に期待し、一気の3連勝で日本一へ王手をかけていきたい。
記事提供: