数字で占う「SMBC日本シリーズ2016」第2戦の展開

パ・リーグ インサイト

2016.10.23(日) 00:00

北海道日本ハムファイターズ・増井浩俊投手(C)パーソル パ・リーグTV
北海道日本ハムファイターズ・増井浩俊投手(C)パーソル パ・リーグTV

パ・リーグの覇者・北海道日本ハムと、セ・リーグ覇者・広島による頂上決戦「SMBC日本シリーズ2016」。大谷選手とジョンソン投手の両先発で幕を開けた初戦は、大谷選手が力投を見せるも、北海道日本ハム打線がジョンソン投手の前に決定打を封じられてしまい、敵地で手痛い敗戦を喫する結果となった。

試合後には第2戦の両チームの予告先発投手が発表された。北海道日本ハム・増井投手と広島・野村投手の先発としては初対決となる両先発が、どのような投げ合いを繰り広げるのか。ここでは過去の様々な結果などをもとに、日本シリーズの2戦目がどのような展開となるのかを数字で占う。

【北海道日本ハムの対広島戦 過去の対戦成績(交流戦)】
2005年 5勝1敗 打率.227 防御率2.72
2006年 2勝4敗 打率.272 防御率3.71
2007年 4勝0敗 打率.281 防御率2.00
2008年 2勝2敗 打率.277 防御率3.34
2009年 2勝2敗 打率.286 防御率3.09
2010年 1勝2敗1分 打率.259 防御率2.33
2011年 3勝1敗 打率.260 防御率0.73
2012年 2勝2敗 打率.219 防御率4.37
2013年 4勝0敗 打率.269 防御率2.00
2014年 2勝2敗 打率.286 防御率5.23
2015年 3勝0敗 打率.255 防御率2.00
2016年 1勝2敗 打率.247 防御率2.00

2005年から始まった交流戦(過去12年)で北海道日本ハムは広島を相手に31勝18敗1分。勝率.633、貯金13と大きく勝ち越している。直近の4年だけを見ても10勝4敗と、こちらも大きく勝ち越し。

過去の対戦成績だけを見れば、北海道日本ハムが有利であると言えるが、初戦は広島が白星。広島の本拠地での開催だったということも影響したか、ほぼ完敗と言える内容の一戦だった。この悪い流れを一変させて本拠地に戻ることができるかが、今後の行方を大きく左右することになるだろう。

【10月23日 両予告先発の今季の成績】
・北海道日本ハム・増井選手
今季成績:10勝3敗10セーブ 防御率2.44
※対広島戦の今季の登板はセーブ機会でのもの

・広島・野村投手
今季成績:16勝3敗0セーブ 防御率2.71
※対北海道日本ハムは今季1試合1勝0敗0セーブ 防御率0.00

初戦を大谷選手で落とした北海道日本ハムは2戦目の増井投手で何としてでも白星をつかみたいところ。その分、増井投手にかかる負担は大きいが、守護神としてプレッシャーのかかる場面で幾度もチームを救った豊富な経験から、その点についてはものともせずに跳ね除けてくれるはずだ。

今季の増井投手の広島との対戦は、先発へ配置転換となる前のセーブ機会での登板であった。先発としては2010年の6月2日に一度対戦があり、その際は勝ち負けこそつかなかったものの、7回途中1失点と好投し、試合は作った。先発として抜群の安定感を得た現在の増井投手であれば、12球団ナンバーワンの強力打線を抑え込むことができるだろう。

【北海道日本ハム打線のキーマン】
レアード選手 3打数2安打1本塁打1打点 打率.667
大谷選手 3打数2安打0打点 打率.667
岡選手 4打数2打数0打点 打率.500
西川選手 5打数2安打0打点 打率.400

初戦は上位打線の西川選手、岡選手がともにマルチ安打で好機を演出。ホームランキングのレアード選手が一矢報いる本塁打を放ち、先発の大谷選手は打者として2安打の活躍を見せた。あとは中軸が安打を放つことで打線のつながりが生まれ、得点の機会も増えるということに期待したい。

初戦は残念ながら敗戦を喫してしまった北海道日本ハムだが、2リーグ制となった後の日本シリーズ(全66回)のうち、23回は初戦を落としたチームが日本一となっている。直近の5年間に絞ってみても、2011年の福岡ソフトバンク、2013年の楽天、2014年の福岡ソフトバンクの3チームが初戦で敗れながら日本一のビッグタイトルを手にしている。短期決戦とは言え、クライマックスシリーズよりも多い7戦で行われるため、ここからの戦い方次第で十分に巻き返すことができる。まずは今日の試合でしっかりと勝利をものにし、1勝1敗で本拠地・札幌ドームでの3連戦に持ち込みたい。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE