支配下契約を伝えられ、すぐさま妻と両親に連絡したという渡邉雄
福岡ソフトバンクは31日、育成選手だった渡邉雄大投手と支配下選手契約を締結したと発表した。「140」だった背番号は「48」となる。
同日、オンラインで記者会見を行った渡邉雄は「26歳で独立リーグでプレーしていた自分を見つけ出してくれて、29歳まで成長する機会を与えてくれ、そして支配下契約とまた1つ挑戦する場を与えてくれた球団には感謝の気持ちでいっぱいです。支配下ということで責任とプレッシャーが出てくると思いますが、自分のすべきことをやってチームに貢献したいと思います」とまず、喜びを語った。
支配下昇格の朗報は30日の練習後に球団の編成担当者から聞かされた。突然の知らせに「嬉しさよりも、今年は9月末まで可能性があったんですけど、まさかこの時期にというのは考えてもいなかったことなので、ビックリして実感が全然なかった」という渡邉雄。すぐに妻、両親に報告し、喜びを分かち合ったという。
渡邉雄が入団した2017年の育成ドラフトは尾形崇斗投手、周東佑京内野手、砂川リチャード内野手、大竹耕太郎投手とこれまで4人が支配下に昇格していた。遅れを取ることになっていた左腕は「焦り、悔しさがなかったといえば嘘になる。でも周りを見ていてもしょうがないので自分のできることに集中してきました」。一歩一歩、歩みを進めて、ついに4人に追いつく支配下契約を手にした。
「一足先に1軍で活躍している彼らと、1軍のステージでプレーできる日を1日でも早く迎えられるように頑張りたい」と語る渡邉雄。10月には子供が生まれる予定で「その子供が僕の仕事を理解してくれるまで、1軍で活躍して投げていられるように、そこを目標に1日1日努力していきたいと思います」と、新たな第一歩に向けて気持ちを奮い立たせていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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